自然の絶景も言葉を失うほどに美しいものですが、人が作り出した人工物の美しさというのも捨てがたいものですよね。「アブラハム湖」ではそんな自然と人工物の織り成す世界でも珍しい絶景を見ることができます。
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この湖は19世紀、サスカチュワン川にビッグホーンダムを作った際に一緒に造られた人工湖です。
写真を見るだけだと流氷のような雰囲気に見えるかもしれませんが、これはこの湖で見ることのできる、珍しい模様なんです。
1日に10~30リットルのメタンガスが放出され、冬になるとそのメタンガスが湖の底から湖面に到達する前に湖面が凍りつくために、この現象を確認することができます。
地元の人たちは、この現象を”アイスバブル”と呼んでいて、多くの観光客が、この幻想的な光景に魅了されています。
水泡はタイミングによって色々な形に変化するので、それも観光客を魅了する一つのポイントになっています。自然の作り出した神秘の現象と、人がここに湖を造ったことで出来た偶然が重なり、この幻想的な風景は創られています。
出典:youtube.com
メタンガスは燃えるよね?という発想から、アラスカ大学の生態学者さんが氷を破りアイスバブルに火を付けたところ、ガスが燃え上がる様子が見られました。
これは特別な許可がなければ出来ないので、これを楽しみにアブラハム湖へ行くことはできませんが、自然の神秘を感じるエピソードになっています。
凍ったアブラハム湖は亀裂も多く、氷の上を歩いて探検!というのは少し危険なところもありますが、その幻想的な風景は一度目にしてみたいものですよね。