好きな人の香りを、街中でふと思い出すことありませんか?すれ違った人の香水の香りで、昔の恋人を思い出す、という人も多いかと思います。実は、香りと記憶には密接な関係があるんです!
目次
マルセル・プルーストというフランスの作家の作品に『失われた時を求めて』という長編小説があります。その中で紅茶に浸したマドレーヌの味をきっかけに経験をふと思い出すという描写があり、それにちなんで、自分の意思とは関係なく記憶を思い出す効果を「プルースト効果」と呼んでいます。
実際にこれを研究して、医学的にこの現象が証明されています。前頭眼窩野は脳の中の情動を司る扁桃にも繋がりが深いとされていて、香りが鮮明に記憶を呼び覚ますための”スイッチ”になっているのです。
香りをつけたお見合い写真と香りなしのお見合い写真を用意し、写真を見て好感度がどう変化するのか比較した実験です。そして印象をそれぞれに評価してもらい、点数をつけてもらいました。評価は100点満点です。すると・・・香りがあるほうが高得点を出し、さらに驚くことに、香りなしの写真は短所を指摘した評価が多く、香りがあるほうは長所を指摘した評価が多いことが特徴でした。
このように、香りは人に対しての印象付けをする効果もあります。また、平安時代のことですが、源氏物語の中に、恋文に香をたきしめる描写もあり、香りと恋愛は昔から密接に関わっていたことが伺えます。
よく耳にするのは「石鹸の香り」、通りすがる時に微かに香る「シャンプーの香り」ですよね。男性はあまり強い香りが得意ではなく、あくまで自然な香りを好む傾向があるみたい!そのため、男性が好むのは「石鹸やシャンプーなどの清潔感のある香り」「フローラルな女性らしい自然な甘めの香り」「柑橘系の爽やかなさっぱりした香り」が人気のようです。
有名な香水だとシャネルの「No.5」。他にも様々な香水に使われているのが「イランイラン」というインドネシアの花。この花の香りにはリラックス効果だけでなく、相手を魅了する惚れ効果もあるといわれています。古くでは、楊貴妃やクレオパトラなどの世界に名だたる美女も好んだと云われており、エキゾチックで濃厚な甘さの香りはあなたの色気を引き立ててくれるんです。
ただ、好き嫌いがはっきりと分かれる香りともいわれていて、この香りが苦手な人には逆効果になってしまう場合も・・・相手の好きな香りの傾向がわかるのであれば問題ないのですが、わからない内は石鹸やシャンプー、または柔軟剤の香りの方が印象が良くなるかも!
香りと自分とを結びつけることが出来れば、何もしなくても気になる存在になれちゃうかも♪ただ、このザイオンス効果は嫌いなものにも効果があって、回数を重ねるほど、嫌いなものをより嫌いになります。そのため、香りのチョイスはしっかりしておいた方が良さそう!
香水は付けた瞬間は香りが強く、30分以降から本来の香りが出るといわれています。そのため、外出する30分前までに香水はつけておいた方が良さそう。つけすぎると逆に印象が悪くなってしまうので、本当に”香る”程度にして彼の興味をひいちゃいましょう♪