クリスマス前のこの時期、新しい恋が生まれることもあれば、裏では恋が破れているものですよね。失恋した時はやっぱり泣くのが一番。涙は心を癒す特効薬なんですよ。
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別れたり、フラれたりした時、どうやって心を落ち着かせますか?他のことに打ち込む。友達と遊ぶ、旅行に行ってみる、色々と人それぞれ方法はあるかと思いますが「思う存分泣く」というのも効果的な方法です。涙の持つ力で、辛い失恋から立ち直りましょう。
人がどういう時に涙を流すかというと、目の中にゴミが入った時と、感情がたかぶった時ですよね。目の中にゴミが入った時の涙には、目を保護するなどの理由以外には特別な効果はないのですが、感情による涙には人の悲しみを癒してくれる力があります。
人は外からの情報を脳で感情に変換します。その感情の神経が優位に立つと、涙腺が刺激されて涙が流れます。
赤ちゃんは、お腹が減ったり、おむつが汚れるとその不快と思う感情を解消させてもらうために泣きます。そこから成長し、幼児になり怒られることが増えると、その悲しみや悔しさで涙を流すことで、解消します。更に大きくなっていくと、人の思いに共感して涙を流すことができるようになります。
共感はその辛い道のりや境遇に対しての同情も含まれていて、それを自分に置き換えることで、今までの辛いことを思い出し、それを解消しようと取り組むためにも涙を流します。
悲しい涙を流す時、多少なりともストレスを感じている状態だと思います。人はストレスを感じると交感神経という体を活発にさせる神経が緊張状態になります。それを解消してくれるのが、涙なのです。
涙によって交感神経から副交感神経にスイッチが切り替わると、とてもリラックスした気分になることができます。
泣くのを我慢すると、リラックスどころか新しいストレスが発生してしまいます。でもいい年齢になるとあまり人前で泣けないものですよね。そんな時は後で、ゆっくりと一人きりになれる場所で泣きましょう。
ひとしきり泣くと、あれだけ辛かった失恋も影を潜め、悲しいけれど落ち着くことができますよ。
感情が高まって涙を流す時には、脳からたくさんのホルモンが分泌されます。そのホルモンはストレスで構成されているもので、それを体の外へと排出されるので、神経がスイッチするだけではなくて、ストレスが外に流れるのもリラックスするために必要なことなんです。
また、涙にはストレスの苦痛を和らげるための「エンドルフィン」という物質に似たものが含まれているらしく、涙には傷を癒すための要素がたくさんつまっています。
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自分の溜まっていた感情を吐き出すというのは、幸せだけでは得られない開放感が生まれます。失恋をした時、なぜ辛いのでしょうか。もう愛してくれないから?こんなに尽くしたのに意味がなかったから?
一番の理由は、気持ちが伝わらないからだと思います。話が飛躍しますが、人が亡くなったり、子供の頃仲の良い子が転校すると辛くなりますよね。その根本には、自分の気持ちが相手に伝わらない悲しみがあります。
人の悲しいエピソードも、自分に重ねて悲しさを得た結果に涙を流します。全て、とは言いませんが、人が泣くということは自分のために泣いているのです。でも、これは別に悪い意味ではなくて、その涙は自分を救うために、誰かに届くことのなかった想いを流すために流れます。
自分を助けようとしてくれているものを、わざわざ我慢することはありません。失恋して悲しさがあるのなら、悲しさに身を任せてこれでもかと思いっきり泣いてください。きっと泣いた後は、悲しいけどスッキリしているものです。
泣いて発散すると開放される。という言葉通り、涙には人を癒す力があります。失恋中は一緒に聞いていた思い出の曲を聴いたり、恋に破れる映画や漫画を読むのも効果的。主人公と自分を重ねて涙を流すことで、気持ちが楽になるというのは本当ですよ。