クリスマスと一言で言っても日本と海外ではクリスマスの捉え方が違います。詳しく調べてみると意外な事実が!では一体どのような違いがあるのでしょうか?
目次
- もうすぐクリスマス!
- 日本のクリスマスの始まり
- クリスマスは恋人と過ごすというイメージ
- 外国はクリスマス=家族と過ごす
- クリスマスといえばチキン!
- 外国で食べる定番は
- やっぱり外せないクリスマスケーキ!
- 海外のクリスマスケーキ事情
- サンタさんのプレゼント
- 海外のサンタさん事情

さてさて、クリスマスも近づいてきたということで、外を歩くとクリスマスムードが一層と高まってきましたね。キラキラと光るイルミネーションにサンタさんの飾りなどなど、街を彩る装飾からも、そろそろクリスマスだなぁと感じさせてくれます。
日本のクリスマスといえばカップルがラブラブに過ごすのはもちろん、生クリームたっぷりのクリスマスケーキにチキンを食べてイブの日から盛り上がり、子供たちの枕元には一人一個のプレゼントが…という具合ですが、実はこれ全部日本独自の風習だって知ってましたか?
今日はそんな知ってるようで知らないクリスマスに関する雑学をご紹介したいと思います♪
小学生の時にその斬新なヘアスタイルで私たちに笑顔をくれたこの人、そう、「フランシスコ・ザビエル」さんです。日本にやって来たのは1549年で、日本が戦国真っ只中!まだ織田さんの家はフィギュアスケートではなく大名をしていた時代に、クリスマスはザビエルさんから日本に伝えられることとなりました。山口県山口市にて、日本で初となる「クリパ」が開かれることとなります。
その後、日本はキリスト教禁止になり、しばらく引きこもりタイムになりますよね。そのため、クリスマスという文化はほどんどなかったのですが、それから約250年後、再びクリスマスブームがやってきます。
明治時代の初期はセレブな方々が夜会をするようになり、明治の後期になると、一般の人にもクリスマスの文化が広まることとなります。バレンタインもそうなのですが、昔からイベントに絡ませて企業が商品を販売するという手法があり、そのような宣伝がクリスマスの定着に繋がっていったとされています。
さて、そんな長い歴史を持つクリスマスなのですが、日本ではクリスマス=恋人と過ごす、というイメージが一般的ですよね。でも、このイメージはあまり海外にはないイメージなんです。日本ではバブル期にこのイメージが出来たといわれていて、それまでは、ホームパーティーをする程度の認識だったらしいです。
クリスマスで馴染みの深い国といえばアメリカ。なんとなくキラキラと派手…いえ、華やかなイメージがありますよね。そんなアメリカでクリスマスといえば、イブの日は家族とホームパーティーをして過ごす事が多いです。家族、親戚で集まってご馳走を食べる!そして、大体夕方から夜に教会へ向かいます。そして、翌日は日本でいうとお正月のような、まったりとしたお休みを迎えるのが一般的。
また、クリスマスの本場…なのかはわかりませんが、バチカンが近くにあるイタリアもアメリカと同じような過ごし方をします。恋人と二人きりのクリスマス♡という方ももちろんいるのですが、あくまでイエスのお祝いというスタンスが念頭にあるので、日本のように色々とどこかへ出かけて遊んだりというのはあまりありません。宗教観の違い、といったところでしょうか。
クリスマスといえばチキン!当日前からスーパー、コンビニなどでも売り出してどこを見てもチキン!あっちもこっちもチキンで東京チキンランドになっているのが日本ですが、このクリスマスにチキンを食べるという文化も、日本独自のものです。この発祥は日本のケンタッキーが作り出した文化だといわれています。
そうです、あのサンタさんのような風貌をした、雨の日も風の日も優しく笑いながら手を広げているおじいさんがトレードマークのケンタッキーです。今では日本のいたる場所でチキンが売られるようになり、外食産業にとっては本当にカーネルさんがサンタさんのような存在になったのかもしれませんね。
アメリカのクリスマスの定番といえば「七面鳥」これにはちゃんと意味があり、アメリカ大陸へ向かった移住民たちが飢えを凌ぐための食べ物が七面鳥でした。これは、ネイティブの人からも貰い受けることがあり、もし、この七面鳥がいなかったら今どうなっていたかわからない。という位にアメリカでは感謝の象徴なのです。
また、カトリックではキリストが生まれるまで肉を食べてはいけないという文化が残っていて、世界各国で肉ではなく、魚料理が食べられます。
日本の定番!ショートケーキ。これは1922年に不二家が広めたものだといわれています。このようなクリスマスケーキは海外では一般的ではなく、派手さのない日持ちのするものの場合が多いです。
フランス語で「クリスマスの薪」を意味するブッシュドノエルはフランスのクリスマスケーキの定番!「キリストの誕生を祝い、暖炉で夜通し薪を燃やした」ことが由来とされていますが、なら食べなくてもいいんじゃ…と思ってはいけません。あんまり今は薪使わないですからね。用意するのも一苦労、処分するのも一苦労。それに引き換えブッシュドノエルは食べれば大丈夫!素敵!
イタリアではこちら「パネットーネ」と呼ばれる日本でいえば菓子パンのようなものでしょうか。ドライフルーツなどを刻んで混ぜて焼き上げたケーキを食べるのが主流です。なんといっても日持ちがいいのが特徴。
シュトーレンはドイツで食べられるケーキで、クリスマスを待つ間に少しずつスライスして食べます。一日少しずつ減っていくのを見ると、クリスマスがどんどん近づいているという実感が沸く風物詩でもあります。
最後にサンタさんの紹介をして終わりたいと思います。クリスマスが一般家庭にも浸透するようになると、サンタさんの存在も認知されるようになります。それまで、赤い伝説の人のような形をした生き物は「なまはげ」くらいだったと思うので、クリスマスが根付いたことで随分と子供に優しい国になったのかもしれません。
そんなサンタさん、日本では子供に一つ、欲しいものをくれるという赤いナイスガイなのですが、これも日本の独自の文化だったりするのです。
アメリカではクリスマスプレゼントは1人につき2~3個用意されるという、今サンタさんを信じている子供たちが聞けば発狂しそうな豪勢っぷりなのですが、枕元ではなく、クリスマスツリーの下にプレゼントが置かれます。
また、ドイツではサンタクロースと、その助手的な存在の「クネヒト・ループレヒト」という同伴者がいます。別名「黒いサンタクロース」と呼ばれていて、良い子にはサンタさんがプレゼントを、悪い子にはこのクネヒト・ループレヒトが灰袋で叩くという文化があります。これも日本でいえばなまはげのようなものかもしれません。
そんなドイツはなんと2回プレゼントを貰うことができます。最初、12月6日は「聖ニコラウスの日」、そして12月24日のクリスマスにプレゼントを貰うことができます。
さすが島国!日本のお父さん、お母さんは外国に比べるとお財布の中身が寒くならないようでなによりです。
紹介した国以外でも、面白い海外のクリスマス文化があったりしますので、気が向いた時に調べてみてくださいね♪
クリスマスは外国の文化だから・・・というのは案外間違った認識で、日本のクリスマスは日本なりに進化したイベントなんですね。今年もクリスマスがやってきますが、日本ではどちらかというとお祭りのようなもの。思いっきり楽しんでください♪