今、ストレスや不満をあなたは持っていますか?恐らく日常に満足してストレスもなし!不満も何もない!と胸を張って言える人は少ないのではないでしょうか。気になるあの人もそれは一緒で、何かしらのストレスや不満を持っているケースがほとんどです。でもそのストレスがあるからこそ、相手の心を開いて親密度をアップさせることができるのです!
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カタルシスとは心理学などの分野で「精神の浄化」を意味する言葉です。元は汚物を排出することで浄化されるという生理的な意味で使われていたのですが、これを演劇学用語として使用したのが、かの有名なアリストテレスです。
暗く、悲しい映画が好きという人は決して少なくありません。苦手と言いつつついつい見てしまう人も多いのではないでしょうか。困難に対して友情や愛情をもって乗り越えるという希望を表現するものもあれば、それに相反するものも同じくらい製作されているのです。
なぜ演劇の悲劇は観客に人気があるのか?それは心に怖れと憐れみの感情は精神を浄化(カタルシス)させるからだとアリストテレスは言いました。
辛く悲しい物語に自分を重ね合わせて一喜一憂し、恐怖と同情、また苦悩と悲哀に同調することで、涙を流したり、時には怒ってみたり、気持ちを解放させることで、自分の溜まっていた感情が浄化されるため、悲劇は好まれるというお話です。
前置きが長くなってしまいましたが、冒頭でも述べた通り、人は日常に対して何らかのストレスや不満を溜め込んでいるものです。
恋愛のテクニックでもよく「ネガティブなことを言わない」「愚痴を言わない」など好意を持ってもらうためには、敬遠されてしまう話題ですよね。
しかし、このネガティブなイメージ、吐き出すことで落ち着いたり、安心したりする効果があります。心理治療にも使われている方法で、過去のトラウマであったり、苦痛な体験であったり、溜め込んでいたものを放出することによって、心の抱えていた緊張から、解放されることができます。
つまり、普段溜め込んでいるネガティブな思いを吐き出すということは、気持ちの解放、浄化に繋がることなのです。
恋愛でこちらからネガティブなことを伝えてはいけない!というのであれば、相手からネガティブな思いを吐き出してもらうようにしましょう。
知り合ったばかりの人に「悩みとかないの?」と聞いてみても、心を開いていない状態だと深い話は出来ません。
相手の本当に抱えている悩みを聞くためには、それなりの信頼関係が必要になるので、それまでは。かなり軽い相手のネガティブ要素を聞くようにしてみてください。
「好きな女性のタイプは?」よりも
「嫌いな女性のタイプは?」
と聞いてみると、答えやすい上に、相手の愚痴の話題にも繋げやすく、相手も知らず知らずのうちに内面に溜まっていた思いが発散され、あなたに対して「一緒にいると気分が楽になる」と印象を与えることができます。
もちろん、嫌いな映画、嫌いな音楽、どんな話題でもいいのです。好きなものは?と聞くよりも、相手の嫌いな部分を少しずつ引き出していきましょう。
相手の小さい不満を聞きだすことは割りと簡単なのですが、相手の大きな悩みを聞きだすためには、それなりの信頼関係がなくてはいけません。
あまり話したくない悩みというのは、それが恥ずかしいと思っているからこそ、打ち明けられない場合が多いのですが、一方的に恥ずかしい思いを相手にさせるというのも酷な話ですよね。
なので、まずはあなたから、心を開いて自分の悩みであったり、軽い愚痴などを打ち明けるようにしてみましょう。
打ち明けるということは信頼の証。それによって相手に相談することの出来る隙を与えてあげると、相手も話やすくなるものなんです。
聞いていて疲れる愚痴はNGなのですが、日常の失敗であったり、愚痴とまではいかない話題であるならば、関係を深め、相手に開放感を与えるための「カタルシス効果」を用いたやり取りができるようになります。
カタルシス効果を使って相手の心を開くためには
好きなものより嫌いなものを聞く
時には自分から心を開いて相談する
相槌をうまく使って気持ちを楽にしてあげて
カタルシス効果では、明るく楽しいものでは決して解消できない心の解放をすることが出来ます。うまく相手の相談にのって「一緒にいると心が楽になる人」を目指してみてください。
愚痴や不満を人前では絶対に言わない人っていますよね。知人にもそのような人がいたのですが、後で奥さんに聞いてみると、家ではポロポロと愚痴や苦労を言っていたと聞きました。どんな人にも心の拠り所は必要なものなんですね。その拠り所になれるかどうかというところも恋愛の成功の鍵なんだと思います。