布団から出られない、外出がおっくう、甘い物を欲してしまう…etc こうした症状は、もしかしたら「冬季うつ」かも。女性に起こりやすいこちらの症状、原因と対策法をご紹介します。
目次

1.布団から出られない
2.外に出るのがおっくう
3.家事が面倒
4.甘い物に手が出る
5.睡眠時間が長い
上記の項目の内、3つ当てはまる項目がある人は要注意です。
特に男性と比べ女性の方がなりやすく、症状を訴える人は男性の4倍近くにも上ります。
一般的なうつ病の症状(気分の落ち込みなど)だけでなく、睡眠時間の取りすぎや食べ過ぎといった症状も現れるため、うつとは自覚されにくいようです。
冬の寒い時季を中心に発症し、欧米や北欧などの地域でも発症率が高いことから、日照時間が短くなることが原因だと考えられています。
日照時間が短くなると、安らぎホルモンと呼ばれているセロトニンの分泌が減少してしまいます。
セロトニンは精神を安定させてくれたり、ストレスによる疲労を防いだり、過度な食欲を抑えてくれたりと、生活していく上でとても重要な働きをしてくれます。
また、睡眠に深く関わるメラトニンの分泌のタイミングがずれることにより、体内時計が狂ってしまい睡眠時間が長くなってしまうなどの症状を引き起こしてしまいます。
上質な眠りで疲労回復を♪快適な睡眠をとるために明るさをコントロールしましょう
メラトニンと睡眠に関する詳細な情報はこちらを参照してみてください。
日光に当たる時間を長くすることでセロトニンが分泌され、症状が軽くなります。
朝起きたらまずはカーテンを開けましょう。
特に朝日を浴びることが効果的です。朝日を浴びるために早起きをすることで、日照時間を伸ばすことができるとともに、体内のリスムが整えられ、規則正しい生活が送れるようになります。
ストレスはうつ病の大きな原因です。
室内に引きこもらずに積極的に外出をすれば、日光も浴びやすくなりますし、気分をリフレッシュすることができます。
また、運動や音楽を聴いたり、ストレッチをしたり、じっくりと入浴するのもオススメです。
自分なりのストレス解消法を事前に身につけておきましょう。
うつ病の原因としてセロトニンの減少が関係していることは先述しましたが、このセロトニンを生成するためには「トリプトファン」というアミノ酸が材料として必要になります。
トリプトファンが不足すると、いくら日光浴をしたところでセロトニンがつくられません。
トリプトファンは食べ物から取り入れることができます。トリプトファンを多く含むおすすめの食品はバナナやプロセスチーズ等の乳製品、大豆製品やセロトニンを活性化してくれる青魚、ナッツ類を意識して食べるようにしましょう。
認知度も低く自覚しづらい病気のため、放置してしまい普通の”うつ”へと移行する人が増えているようです。規則正しい生活に充分な睡眠をとるようにし、予防を心がけましょう。