毎日当たり前のように使っている乳液ですが、その役割や正しい使い方をしっかりと把握して使用すると、スキンケアの効果は格段にUPします。この記事では乳液の役割や効果など、基礎知識を解説いたします。この機会に乳液を正しく使えるようになりましょう。
目次
この章では、乳液に期待できる効果と種類を解説いたします。
乳液は、洗顔後、化粧水や美容液で保湿した後に使用します。下のイラストをご覧ください。
乳液の全成分中、10%から30%は油分です。この油分が表皮に油膜を張り、化粧水や美容液で補給した水分や美容有効成分を、ある程度、蒸発させない役割を果たしてくれます。これは洗顔で洗い流してしまった皮脂膜が再び作られるまでの「つなぎ」という意味合いでもあります。さらに、多くの乳液には保湿成分が含まれているため、乳液自体に保湿効果も期待でき、乳液の効果は、直接的にも間接的にも「お肌の乾燥を防ぐこと」と言えます。
乾燥は、お肌のバリア機能を弱め、毛穴トラブルやニキビなどの原因となり、まさに”お肌の大敵”。こう考えると乳液は、特に乾燥肌、敏感肌の方には必須の基礎化粧品ですし、乳液はベタベタするから使いたくないという方も、毎日のスキンケアに上手に取り入れたいところです。
乳液には大きく分けて3種類あり、それぞれで配合されている成分が違います。下の表をご覧ください。
- 乳液の種類
- 保湿乳液:一般的な乳液。
- UV乳液:保湿効果に加え、紫外線をカットする成分や、メラニンの生成を抑制する成分が配合された乳液。
- ティント乳液:保湿乳液の機能に加え、化粧下地の役割も加えた乳液。
乳液の基本的な目的は保湿ですが、必要に応じてUV乳液やティント乳液を選ぶのも良いでしょう。
乳液に期待できる効果は次の2点でした。
- 乳液に含まれている油分が表皮に油膜を張り、化粧水や美容液から補給した水分や美容有効成分を蒸発させにくくする。
- 乳液に配合された保湿成分でお肌を保湿する。
このうち1点目は、あくまでその場しのぎの保湿であり、油分だけでは時間が経つと水分は角質層から蒸発してしまいます。よって2点目を意識した、優秀な保湿成分の配合された乳液を選ぶことが重要になってきます。そこでおすすめしたいのがセラミドの配合された乳液です。セラミドは、角質層内で水分を挟み込むようにして強力に保湿してくれ、「最強の保湿成分」と呼ばれています。
セラミドの配合された乳液を選んで、効率よく保湿し、毎日のスキンケアの効果をUPさせましょう。
この章では乳液の正しい使い方をご紹介します。乳液を正しく使って、乾燥知らずのお肌を目指しましょう。
※基本的には商品に書かれている用法用量をお守りください。
(1)化粧水や美容液が馴染んだ後に使用する。
スキンケアは水分の多い化粧品から使用するのが基本です。洗顔後、化粧水や美容液をつけ、馴染んだ後に乳液を使用しましょう。
(2)乳液を適量手にとる。
乳液は多すぎても少なすぎてもNG。多すぎるとベタついてしまいますし、少なすぎると保湿効果が不十分で乾燥してしまいます。適量を意識しましょう。商品に用量の記載がない場合は、10円玉の大きさを目安にしてみてください。
(3)乳液を温める。
両手を重ね、乳液を温めることでお肌にさらに馴染むようになります。この一手間がポイントです。
(4)顔の内側から外側へ、上から下へと伸ばす。
乳液は顔の中心(内側)から外側へ、上から下へと伸ばします。このとき、皮脂の多いTゾーンは乳液を少なめに、乾燥しやすい目元や口元は多めに、など、部位により調整してみましょう。また乳液は優しく包み込むように塗りましょう。擦って塗りこむのは摩擦刺激となり、お肌の刺激となります。
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以上が乳液の正しい使い方です。先ほどの章でも解説しましたが、乳液の油分だけでは、保湿が不十分の可能性もあります。乳液の後に保湿クリームを塗り、さらに保湿効果を高めることをおすすめします。
この記事では、乳液の効果や正しい使い方を解説いたしました。毎日のスキンケアに上手に取り入れて潤いのある健康的なお肌を目指しましょう!