毛穴の詰まりや黒ずみ、ニキビにお悩みの方で酵素洗顔に興味をお持ちの方は多いようです。ここではその酵素洗顔の効果について詳しく解説! 毎日のスキンケアの参考になさってください。
目次
酵素洗顔には、通常の洗顔とは異なる「独自の効果」があります。それは酵素洗顔専用の洗顔料を使用することによって得られるもので、具体的には下記です。
これは酵素の配合された酵素洗顔料で洗顔しないと得られない効果です。では酵素洗顔のポイントとなる酵素について見ていきましょう。
酵素洗顔料に配合されるタンパク質分解酵素には、「プロテアーゼ」や「パパイン酵素」、「ブロメライン」といったものが挙げられます。これらの酵素がお肌の角質(主成分がタンパク質)に直接働きかけ、余分な古い角質を取り除いてくれるのです。
Q.古い角質がお肌に残るとどうなるの?
健康なお肌であれば、古い角質はターンオーバー(肌細胞の生まれ変わり)により排出されていくのですが、お肌の調子が悪くなり、ターンオーバーが乱れると、古い角質がお肌に残ったままになります。
この古い角質はお肌をくすませる原因のひとつになりますし、皮脂などと絡み合い毛穴にある角栓を巨大化させる”材料”となるので肌には悪影響。そこで登場するのがタンパク質分解酵素というわけです。タンパク質分解酵素は古い角質を浮かせて取り除いてくれるのです。
酵素洗顔料に配合される脂肪分解酵素は主に「リパーゼ」が挙げられます。この脂肪分解酵素が過剰に分泌された皮脂(主成分が脂肪)に働きかけ、取り除きます。
Q.過剰な皮脂分泌は毛穴にどんな悪影響を及ぼすの?
過剰な皮脂の分泌は、毛穴の開きや詰まりに繋がります。また先ほどから話題にのぼっている、角栓を大きくする”材料”にもなります。余分な皮脂は取り除きたいところですが、それをうまく実行してくれるのが脂肪分解酵素なのです。
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毛穴ケアに効果の高い酵素洗顔ですが、実はお肌に負担の大きい洗顔方法でもあります。次の章では酵素洗顔で生じうるデメリットについて見ていきましょう。
毛穴ケアに対して期待できる効果の多い酵素洗顔ですが、正しくない方法で行ったり、頻繁に実施してしまうと、デメリットやリスクが生じます。
まず酵素洗顔自体、肌にとって刺激の強い行為ですので、お肌の調子の悪いときは行わない方がよいでしょう。また頻繁に行うと、新しい角質も取り除いてしまう恐れがあります。すると、未成熟な細胞で角質を構成してしまい、ターンオーバーは乱れ(速度が速すぎる)、肌のバリア機能を弱めてしまいます。それとともに必要な皮脂も取り除いてしまう恐れもあり、そうなってしまうと結果的にお肌は乾燥。さらにその乾燥を潤わそうと、過度に皮脂を分泌してしまうという悪循環に陥り、お肌の状態を悪化させてしまいます。
誤った方法で酵素洗顔を行ったときのデメリットをまとめます。
- 酵素洗顔で生じうるデメリット
- 酵素洗顔自体がお肌にとって刺激が強い。
- 頻繁に行うと、必要な角質、皮脂まで取り除いてしまい、ターンオーバーを乱し、お肌の状態を悪化させる。
- 必要な皮脂を取り除いてしまうことで乾燥肌や皮脂の過剰分泌の原因となる。
- お肌のバリア機能を低下させる。
以上のことをまとめると、酵素洗顔は正しく実施すれば、詰まり毛穴や黒ずみ毛穴のケアに効果的で、ターンオーバーを正常に保つことを補助してくれます。よって頻繁に実施するのではなく、週1回から2回の”スペシャルケア”として取り入れることで、あなたのお肌を健康的なものにしてくれます。
酵素洗顔には正しい方法があります。誤った方法で行うと、効果が半減するどころか、お肌の状態を悪化させる恐れもあります。基本的には、酵素洗顔料に記載されている用法、用量を守って洗顔を行ってください。
ここでは一般的な酵素洗顔の手順をご紹介いたします。
(1)手をよく洗う
洗顔する前は手をよく洗って、清潔な状態にしておきましょう。
(2)あらかじめぬるま湯で顔を洗う
洗顔料を使う前に、あらかじめぬるま湯で顔を洗い、洗顔料がなくても落とせる汚れは先に落としておきましょう。温度は32℃くらいが理想です。
(3)酵素洗顔料を泡立てる
洗顔料を手に取り、水と合わせながらよく泡立てましょう。洗顔用の泡立てネットで泡立てるのもよいですね。たくさん泡立てると、泡が手とお肌の摩擦を軽減してくれるので、お肌への負担が減らせます。顔全体にまんべんなく泡をのせることができるくらい泡立てましょう。
(4)顔に泡をのせていく(必要に応じて泡パック洗顔も)
皮脂の分泌されやすいTゾーン(額、鼻、顎先)から先に洗いましょう。毛穴の詰まりや黒ずみが気になる部分は指の腹で丁寧に泡を押していきます。次に頬やフェイスラインを洗っていきます。皮膚の薄い目元や口元は最後に洗うようにしましょう。
洗うときは、ゴシゴシこすらないように注意しましょう。お肌を擦ることは刺激であり、お肌への負担となります。
汚れの気になるときは泡で一通り顔を洗った後、そのまま泡を乗せたまま放置しましょう。これは泡パック洗顔と言って、酵素洗顔の魅力をさらに引き出すことができます。
(5)しっかりすすぐ
手ですくったぬるま湯を、肌に当てるようにしてすすぎましょう。ここでもゴシゴシ擦るのはNGです。洗顔料を全て落とせるように丁寧にすすぎます。15回〜20回は行いましょう。ここでも32℃くらいが理想です。
(6)タオルで水気を取る
タオルを顔に優しく当てて、水気を取ります。擦るのは当然NGですよ。また清潔なタオルを用意するように心がけましょう。
(7)しっかりと保湿する
洗顔後のお肌は不要な古い角質が取り除かれ、化粧水などがお肌によく馴染むと言われています。また、皮脂も取り除かれているので、そのまま放っておくと、お肌が乾燥し、その乾燥が皮脂の過剰分泌を招きます。洗顔後はしっかりと保湿しましょう。
ここでは編集部が厳選した酵素洗顔料をご紹介いたします。
●コラージュ『洗顔パウダー』
編集部がおすすめする酵素洗顔料はコラージュ『洗顔パウダー』です。
この洗顔料にはプロテアーゼ(タンパク質分解酵素)が配合されており、余分な古い角質に直接働きかけ、優しく取り除いてくれます。
無着色料、無香料で刺激の少ない酵素洗顔料なので安心してお使いいただけます。
○ 購入方法:公式HP
○ 価格:1,600円(税抜)/ 40g、2,839円(税抜) / 80g
○ 酵素洗顔パウダー、プロテアーゼ配合、低刺激性
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●アルファピニ 28『コーラルクリア パウダーウォッシュ』
こちらはアルファピニ 28『コーラルクリア パウダーウォッシュ』。酵素洗顔パウダーです。
こちらの洗顔料に配合されている酵素は、「パパイン酵素」。タンパク質を分解してくれます。パパイン酵素は、生きた細胞には働きかけず、古い不要な角質のみを分解し、取り除いてくれる特性があります。この特性は、天然酵素の中でもパパイン酵素のみで、この酵素の人気の高い理由のひとつです。
また天然のサンゴも配合されており、余分な皮脂や毛穴の汚れを吸着して落としてくれます。(サンゴには、お肌の汚れを自らに吸着させる性質があります。)
こちらも無香料、無着色料で、アルコールも使用しておらず、乾燥肌や敏感肌の方にも安心してお使いいただけます。
○ 購入方法:公式HP /ドラッグストア
○ 価格:3,150円(税抜) / 45g
○ 酵素洗顔パウダー、パパイン酵素配合、天然サンゴ配合、無香料、無着色料、アルコール不使用
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●オバジC『酵素洗顔パウダー』
編集部が続いておすすめするのはオバジC『酵素洗顔パウダー』です。
こちらは酵素洗顔パウダー。酵素は、プロテアーゼ(タンパク質分解酵素)とリパーゼ(脂肪分解酵素)の2種類が配合されています。この2種類の酵素で、余分な古い角質(主成分がタンパク質)や余分な皮脂(主成分が脂肪)、そして角栓に働きかけ、毛穴の詰まりや黒ずみを取り除いてくれます。
また酵素に加え、ピュアビタミンCも配合されているので、汚れを落としながら、保湿効果や肌のキメを整える効果も期待できます。
○ 購入方法:公式HP / ドラッグストア
○ 価格:1,800円(税抜) / 0.4g × 30個
○ 2種類の酵素配合、ピュアビタミンC配合、毎日使用可
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さらに詳しくおすすめ商品を知りたい方はこちらの記事をぜひご覧ください。
酵素洗顔を行うにあたって、注意点を記載しておきます。酵素洗顔は方法を間違うと逆に肌の調子を悪くします。以下の点を気をつけましょう。
●頻度の目安は週に1〜2回!
酵素洗顔は毛穴の詰まりや黒ずみの改善などに効果的ではありますが、お肌の負担になりやすい洗顔方法です。普段からのスキンケアに加えて実施する”スペシャルケア”として位置付けましょう。
頻度は基本的には商品の用法、用量に従っていただきたいのですが、目安は週に1回〜2回が無難です。
●酵素洗顔は夜の洗顔時に行いましょう。
酵素洗顔を行うのであれば、夜の方がよいでしょう。というのも、お肌から古い角質を取り除くと一時的に肌のバリア機能は弱まるからです。その状態でお肌を紫外線などの外的刺激に晒すのはおすすめできません。
●肌の調子が悪いときは使用を控えましょう。
お肌の調子が悪いときは、刺激の強い酵素洗顔は行わない方が無難です。
●肌と合わないと感じたらすぐに中止しましょう。
酵素洗顔は洗浄力の強い洗顔方法ですので、肌がかゆくなったり、赤みが出たり、ヒリヒリしたりしたら、使用をすぐにやめましょう。
酵素洗顔は毛穴の詰まりや黒ずみにお悩みの方におすすめしたいスペシャルケアです。お肌の調子を見ながら、普段のクレンジングや洗顔、保湿といったスキンケアにプラスして、健康的なお肌を目指したいですね!