乾燥肌を改善するには、洗顔料選びと正しい洗顔方法が重要になってきます。この記事では、乾燥肌でお悩みの方に向けて、洗顔料の選び方のポイントと、お肌に優しい正洗顔方法を解説。また、乾燥肌の方におすすめの洗顔料もご紹介いたしますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
乾燥肌でお悩みの方が洗顔料を選ぶにあたって大切にしたいポイントは、「洗浄力のマイルドなものを選ぶ」という点です。というのも、「クレンジングや洗顔で必要な皮脂まで取り除いてしまっている」ことがお肌の乾燥を招く大きな原因のひとつだからです。こういった「間違ったスキンケア」で、お肌は乾燥し、毛穴の詰まりやいちご鼻、ニキビといった肌トラブルを引き起こし、それを改善させようとまた間違ったままのスキンケアを繰り返してしまう… そんな悪循環が生まれているのです。その悪循環を断ち切るためには、洗顔料を洗浄力のマイルドなものにすることが第一歩。そしてもうひとつは「お肌に優しい、正しい方法で洗顔すること」です。正しい洗顔方法に関しては後で解説いたします。次の項目では具体的にどんな洗顔料を選べばよいかを見ていきましょう。
乾燥肌にお悩みの方は具体的にどんな洗顔料を選べばよいのでしょうか。結論から言いますと、それは「洗顔石鹸」です。そう聞くと、「え? 洗顔石鹸って? 洗顔フォームとどう違うの?」と疑問に思う方も多いでしょう。洗顔石鹸と洗顔フォームの違い、みなさんご存知ですか? 洗顔石鹸は固形で、洗顔フォームはチューブに入ったクリームタイプや泡タイプというイメージが強いですが、実は両者の違いは「形状」ではなく、「配合されている成分」、具体的には、洗顔料において最も重要な「洗浄成分」です。下の表をご覧ください。
- 洗浄成分の違い
- 洗顔石鹸 – 石けん素地が主成分
- 洗顔フォーム – 合成界面活性剤が主成分
一般的に言って、「石けん素地」は天然由来の洗浄成分なので、お肌への負担は少ないです。一方、「合成界面活性剤」は人工の洗浄成分(=洗剤と同じ)なのでお肌への負担は大きいです。また石けん素地は水で洗い流した後にお肌に残りにくい性質があるので、洗顔料が原因で肌荒れを起こす可能性は少ないです。よって乾燥肌の方には洗顔石鹸がおすすめというわけです。
お肌を擦ることは刺激となりますので、洗顔時にはできるだけ肌を擦ることは避けたいところです。そのためにもしっかりと泡立つ洗顔石鹸を選びましょう。豊かな泡は手と顔の間でクッションとなり、肌を擦ることなく泡で洗顔できるのです。
ここまでをまとめると、乾燥肌の方が選ぶべき洗顔料は、
「洗浄力がマイルドで、しっかりと泡立つ洗顔石鹸」
ということになります。
それでは次の章では編集部が厳選した乾燥肌の方におすすめの洗顔石鹸をご紹介いたします。
ここでは編集部が厳選した、乾燥肌の方におすすめの洗顔石鹸をご紹介いたします。
編集部が乾燥肌の方におすすめする洗顔料のひとつめは、長寿の里『然 よかせっけん』です。
こちらは洗顔石鹸で、九州のシラス台地が約25,000年かけて育んだ、「シリカ」が配合されています。シリカはケイ素のことで、天然のミネラル。シラス台地に含まれる火山灰に豊富に含まれています。
シリカには、毛穴の汚れを吸着させる性質があり、この洗顔石鹸はシリカを微粒子化して配合することで、毛穴のすみずみまで洗浄することを実現させました。
さらにこの洗顔石鹸は、お肌に負担をかけないために、表示義務がないレベルまで、無添加にこだわっているので、乾燥肌や敏感肌の方におすすめです。
またこの洗顔石鹸が作り出す泡は、弾力感が長く続き、お肌に負担をかけることなく洗顔できます。
保湿成分としてコラーゲンやローヤルゼリーエキス、お肌を整える成分としてアロエエキスなどが配合されており、お肌に優しく洗顔でき、洗顔後はツッパリ感もありません。
○ 購入方法:公式HP
○ 価格:1,944円(税込)/ 88g
○ 洗顔石鹸 / シリカ配合 / 完全無添加 / 保湿成分配合
続いてご紹介するのはETVOS(エトヴォス)『クリアソープバー』です。
こちらの洗顔石鹸は、すべての工程が手作業で作られています。そのため、洗浄力や泡立ちなどを細かく調整することができ、まさに乾燥肌、敏感肌の方におすすめできる洗顔料となっています。
また保湿成分として3種類のヒト型セラミドが配合されており、お肌のバリア機能をしっかりと支えてくれます。
泡立ちは手作業で調整されているだけあって、もこもことした濃密な泡。毛穴の奥まで汚れを落としてくれるとともに、洗顔時のお肌の負担を軽減してくれます。
○ 購入方法:公式HP / ドラッグストア
○ 価格:2,000円(税抜)/ 80g
○ 洗顔石鹸 / 全工程手作業 / ヒト型セラミド配合
次に編集部がおすすめするのは、プライマリー『Non A』です。
こちらはニキビ専用の洗顔石鹸。大人ニキビの原因のひとつに「お肌の乾燥」が挙げられますが、この洗顔料にはローヤルゼリーやヒアルロン酸など、天然由来の潤い成分が配合されており、お肌の乾燥を改善。ニキビのできにくい健康的なお肌に導いてくれます。
そして特筆すべきはその泡立ち。弾力があり、きめの細かい泡を実現させるために、「カリ含有石ケン素地」を開発しました。この泡のおかげでお肌に負担をかけることなく、毛穴の奥の汚れまで落とすことができます。
○ 購入方法:公式HP
○ 価格:2,800円(税抜)/ 100g
○ 洗顔石鹸 / ニキビ専用 / カリ含有石ケン素地使用 / 保湿成分配合
続いてご紹介するのは、あきゅらいず『泡石(ほうせき)』。こちらも洗顔石鹸です。
こちらの洗顔料に配合されているのは「草根木皮(そうこんもくひ)たまり」という保湿成分です。この成分は中国に現存する10種類の和漢ハーブを集め、日本人の肌質に適するように配合したもので、ハーブから薬剤を使用せず抽出しました。
この草根木皮たまりと合わせて、セラミドやアロエベラエキスなども配合され、徹底的に保湿にこだわった洗顔料です。お肌の汚れを落としながら、しっかりとお肌を潤わせてくれるので、乾燥肌の方におすすめです。
○ 購入方法:公式HP
○ 価格:1,317円(税込) / 35g ・ 3,703円(税込)/ 110g
○ 洗顔石鹸 / 草根木皮たまり / 保湿成分配合
次に編集部がおすすめする洗顔料は健康コーポレーション『どろあわわ』です。この洗顔料は豆乳どろ石鹸です。
この洗顔石鹸には、沖縄産のマリンシルト(数百万年もの間、海底に沈んでいた泥)と国産のベントナイト(数億年前の火山灰由来の泥)という2種類のクレイが配合されています。この2種類のクレイ成分が毛穴に残る古い角質や余分な皮脂を吸着して落とします。
また『どろあわわ』の魅力は、キメの細かい濃密な泡。この泡がクッションとなり、お肌をこすることなく洗顔できるので、お肌への負担も少なくてすみます。
さらにコラーゲンやヒアルロン酸など、潤い保湿成分も配合されており、お肌に優しい洗顔石鹸です。
現在(2017年11月)公式HPでは初回半額(1.490円+税)の定期コースのご案内があります。この機会にぜひお試しください。
○ 購入方法:公式ページ / ドラッグストア
○ 価格:2,980円(税抜)/ 110g
○ 特徴:沖縄産マリンシルト使用 / 国産ベントナイト使用
編集部がおすすめする洗顔料はCOCOLARME『VCOマイルドソープ』です。
こちらは無添加洗顔石鹸で、高級美容オイルであるヴァージンココナッツオイルが配合されています。このオイルに含まれるラウリン酸の効果で、生クリームのような濃密な泡で洗顔することが可能に。洗顔時のお肌の摩擦刺激を軽減することができます。またキメの細かい泡は毛穴の汚れをしっかり落としてくれます。
またこの洗顔石鹸はそもそも無添加なのですが、ヴァージンココナッツオイルは、皮脂と似た成分なので、お肌を潤わすのに必要な皮脂は残したまま洗顔でき、そういった意味でも乾燥肌の方にも安心しておすすめできます。
○ 購入方法:公式HP
○ 価格:2,847円(税抜)/ 85g
○ 無添加洗顔石鹸 / VCO(ヴァージンココナッツオイル)配合 / 敏感肌の方にも安心
次におすすめするのはSHUAWA『ミネラル炭酸せっけん』です。
こちらは固形の洗顔石鹸です。特筆すべきはその泡立ち。従来の固形石鹸と同じように泡立てるだけで濃密な泡を作ることができます。この泡が手とお肌の間にクッションとして入り込み、お肌に負担をかけず優しく洗顔することができます。
この石鹸には炭酸が高濃度で配合されています。炭酸には余分な皮脂や古い角質を吸着させる性質があり、同じく配合された溶岩クレイとともに、毛穴の奥の汚れまで吸着させ落としてくれます。
また天然のうるおい美肌成分が配合されており、固形石鹸特有の”洗顔後のツッパリ感”もありません。合成香料や合成着色料など、お肌に負担となるものは一切使用していないので、乾燥肌の方も安心してお使いいただけます。
○ 購入方法:公式HP / ドラッグストア
○ 価格:1,800円(税抜)・70g / 3,200円(税抜)・120g
○ 固形洗顔石鹸 / 炭酸を高濃度配合 / 溶岩クレイ成分配合 / 天然由来のうるおい美肌成分配合 / 合成香料、合成着色料など不使用
せっかく乾燥肌を改善できる洗顔石鹸を選んでも、正しく洗顔しないと効果は半減してしまいます。ここではお肌に優しい、正しい洗顔方法とNGポイントを解説いたします。
(1)手を洗う
洗顔は清潔な手で行いましょう。汚れた手は、ニキビの原因になることもあります。
(2)顔を水だけで洗う
32℃ぐらいのぬるま湯で、あらかじめ顔の汚れを落としておきましょう。水で洗い流せる汚れはあらかじめ落としておき、洗顔料でしか落とせない汚れのみにしておきます。
お肌をこすることは刺激となり、お肌の負担になります。ぬるま湯を顔にあてるイメージで洗いましょう。
(3)洗顔石鹸を泡立てる
洗顔石鹸の豊かな泡は、手と肌の間に入り込みクッションとなるので、摩擦刺激を軽減させてくれます。また、きめの細かい泡は毛穴の奥の汚れを取り除くのに役立ちます。洗顔石鹸は「より多く」「よりきめ細かく」泡立てましょう。泡立てネットを使用するのもよいですね。
泡の量は顔全体にくまなく伸ばせるくらいが目安です。
(4)泡を顔に乗せる
泡を顔に乗せるようなイメージで洗顔しましょう。擦るのはNGです! 泡は、顔に乗った瞬間から、お肌についた汚れや皮脂などを吸着させてくれます。そのため、ゴシゴシこすらなくてもしっかり洗顔できるのです。
下記の順番でひとつずつ丁寧に円を描くイメージで顔に優しく泡を押していきましょう。
【洗う順序】
1.Tゾーン(おでこ・鼻・あご)
2.頬
3.こめかみ
4.まぶた・口元
(5)泡をすすぐ
泡はしっかりすすぎましょう。肌荒れや二キビなど思わぬ肌トラブルの原因になります。32℃くらいのぬるま湯ですすぎましょう。15回~20回は最低でも行っておくと良いでしょう。
※洗顔実施時にはスピード感が大切です。というのも、洗顔石鹸は、どれだけお肌のことを考えて作られていても、「洗剤」であるからです。肌に置く時間は、短くしましょう。(2)〜(5)までの工程で30秒程度が目安です。
(6)タオルを当て、水分を取る
泡をすすいだ後は清潔なタオルで優しく水分をふき取りましょう。ゴシゴシとタオルに顔を押し付けるのは、柔らかくなった肌を傷つける行為に近いです。
(7)しっかりと保湿する
洗顔後の、余分な皮脂や不要な角質が取り除かれたお肌は、化粧水や美容液に配合されている美容有効成分を、しっかりと吸収してくれます。逆に保湿を怠ると、お肌は乾燥状態に… 洗顔前よりもお肌の状態を悪くしてしまう可能性もあります。保湿はしっかりと行いましょう。
乾燥肌の方は、洗顔料を慎重に選び、正しい方法で洗顔することで改善できます。間違ったスキンケアは卒業して、お肌を優しくいたわって、健康的なお肌を目指しましょうね!