首ニキビは、思いもよらないことが引き金となりできてしまいます。できてしまうと目立ってしまう首ニキビ。ここではその原因と対策、正しい治し方をご紹介いたします。
目次
ニキビは、できる場所や年齢、性別を問わず、基本的に以下のような流れでできてしまいます。
(1)お肌の乾燥や皮脂の過剰分泌で毛穴が詰まる。
(2)詰まった毛穴の内部で皮脂が溜まる。(=白ニキビ、黒ニキビ)
(3)溜まった皮脂を養分にアクネ菌が増殖する。
(4)アクネ菌を抑えようと肌が戦い、炎症を起こす。(=赤ニキビ)
(5)炎症を起こした毛穴に膿が溜まる。(=黄ニキビ)
首にできるニキビはフェイスラインのニキビ、特に顎ニキビのできる原因(=主に、お肌の乾燥)とほぼ同じだと言われています。それは首のお肌がフェイスラインの延長線上である、という認識によるものです。
とりわけ首のお肌は、皮膚が薄く、蓄えることのできる水分量が少ないです。その上、汗をかきやすい箇所なので、汗をかいた後、汗とともにお肌の水分も蒸発してしまい、乾燥を招きやすくなります。
お肌が乾燥すると、お肌のターンオーバー(肌細胞の生まれ変わり)は乱れ、お肌は弱ってしまい、毛穴が詰まりやすくなってしまいます。首の毛穴は特に小さいので、たちまちニキビができてしまうのです。
首ニキビの原因となる「お肌の乾燥」ですが、その要因としては次のことが挙げられます。
ではひとつずつ見ていきましょう。
「スキンケア不足」が原因でお肌の乾燥を招き、首ニキビに繋がるということは大いに考えられます。先ほど記載したように、首はそもそも乾燥しやすい箇所ですが、顔のように念入りにスキンケアをしていないことが多いです。スキンケア不足(特に保湿不足)による肌荒れや乾燥が要因となりお肌の機能が弱くなり、ターンオーバーが乱れるという悪循環に。すると、うまく生まれ変わることのできなかった古く余分な角質が剥がれ落ちず、お肌に残ってしまい、それが毛穴に詰まり、結果的にニキビに繋がってしまうのです。
首ニキビの大きな原因のひとつとして挙げられるのが、ホルモンバランスの乱れです。
日々のストレスや睡眠不足、引っ越しなどの環境の変化などにより、ホルモンのバランスは簡単に乱れてしまいます。ホルモンバランスが乱れると、お肌のターンオーバーも乱れてしまい、健康な肌を保てず、肌荒れや乾燥をおこします。すると角質や皮脂が毛穴から排出されずに詰まってしまい、ニキビのできやすい肌環境になります。
また男性ホルモンが女性ホルモンよりも活発に分泌されると、皮脂が過剰に分泌されるようになります。過剰分泌された皮脂と余分な古い角質は大きな角栓となり毛穴をふさぎ、それがニキビに繋がります。さらに、詰まった毛穴の内部では皮脂が溜まってしまい、アクネ菌増殖の原因に。結果的にニキビが悪化してしまいます。
また女性の場合は、月経前にホルモンバランスが崩れます。この時期は黄体ホルモン(プロゲステロン)が多く分泌され、その作用で皮脂が過剰に分泌し、ニキビができやすくなります。
手や紫外線など、外的刺激もニキビの原因となります。
手には普段雑菌がたくさん付着しています。できてしまったニキビを手で触ると、当然ニキビを悪化させてしまいますし、最悪の場合、ニキビを潰してしまい、ニキビ跡が残ってしまう可能性もあります。また手以外にも、衣服を脱いだり着たりするときに擦れたり、スカーフやマフラーを巻くことが刺激となり、ニキビに繋がる場合もあります。
外的刺激のひとつとしては紫外線も挙げられます。紫外線は長時間浴びると、アクネ菌を増殖させることに繋がり、結果的にニキビができやすくなります。
それ以外にも、落とし切れなかったシャンプーやトリートメントなどの洗髪料、クレンジング料や洗顔料、ボディソープなども毛穴を詰まらす原因となるので、注意が必要です。
この章では、前章を踏まえて、首ニキビの治し方を解説いたします。首ニキビのケアとしては主に以下の3つが挙げられます。
(1)適切なスキンケアを行う
(2)ホルモンバランスを整える
(3)外的刺激を避ける
ではひとつずつ見ていきましょう。
首ニキビの改善、予防には、毎日のスキンケアが重要な役割を果たします。首は乾燥しやすい箇所なので保湿が特に大切。しっかり保湿することでお肌は健康になり、ターンオーバーも正常化していきます。このことが首ニキビの改善、予防に繋がります。
代表的な保湿成分は下記が挙げられます。
・セラミド
・ヒアルロン酸
・コラーゲンなど
ホルモンバランスは、ストレスや睡眠不足、食生活など、簡単なことが原因で崩れてしまいます。実際には日々の生活からストレスを完全に排除するのは難しいですが、適度な運動などでストレスを発散させることはできます。また食事や睡眠など、見直せるものから見直してホルモンバランスを整えるように努力しましょう。
睡眠は、6〜8時間をしっかりと取ることが重要です。特に入眠直後の3時間は成長ホルモンが分泌され、成長ホルモンはお肌のターンオーバーを促す作用があるので、質の高いものにしたいところです。そのためには副交感神経を交感神経よりも活発に働かすことが必要です。以下を心がけましょう。
・就寝の2時間前には食事を済ませておく。
→血糖値が下がっていると副交感神経が活発に働きます。
・就寝の1時間前には入浴を済ませておく。
→体温の高くない状態で眠る方がリラックスでき、副交感神経が優位になります。
・就寝の直前までIT機器を使用しない。
→光を放つ画面が目からの刺激となり、交感神経が活発になってしまいます。
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身体は日々の食事で作るので、ホルモンバランスを整えるには、バランスの良い食事も重要になってきます。栄養バランスの偏った食事は、ホルモンバランスの乱れや皮脂の過剰分泌、肌荒れや乾燥を招きます。健康なお肌を保つためにも以下のような食品を積極的に摂りましょう。特にビタミンB群、ビタミンCは美肌に必須の栄養素です。
- 積極的に摂りたい食品
- ビタミンB群 … 皮脂分泌をコントロール。納豆、卵、まぐろ、レバーなど。
- ビタミンC … ニキビの炎症を抑える。美白効果。果物、ブロッコリー、ピーマンなど。
- ビタミンA … 皮膚の免疫を上げる。鶏レバー、豚レバーなど。
- タンパク質 … お肌を作る根本的な栄養素。ビタミンなどの運用も行う。鶏ささみ、かつお、煮干し、うなぎなど。
以下はニキビを誘発させてしまう可能性のある食品です。過剰に摂取するのは避けましょう。
- 過剰に摂取するとニキビに悪影響の食品
- 糖分、油分の多い食事
- アルコール
- カフェイン、香辛料などの刺激物
ニキビと食べ物の関係に関してはこちらの記事もご覧ください。
食事だけで補い切れない栄養素は、サプリメントを服用することで補給することもできます。サプリメントに関してはこちらに詳しく記載しております。
手や髪の毛は想像以上に雑菌が付着しているので、ニキビに手で触っていけないのはもちろん、髪の毛が触れるのも避けるようにしましょう。弱ったお肌に接触刺激を加えることは、ニキビを誘発させることに繋がります。またできたニキビに手や髪の毛が触れると、雑菌によりニキビを悪化させる恐れがあります。
入浴時に、シャンプーやトリートメントなどの洗髪料やボディソープなどが洗い残っていると、毛穴の詰まりやニキビの原因となります。しっかりと洗い流しましょう。ただし首は皮膚が薄くデリケートな箇所なので、タオルでゴシゴシ擦るのはNGです。クレンジング料や洗顔料も同様です。洗い残しのないように、しっかりとすすぎましょう。
また首は多くの場合露出しており、紫外線を遮りにくい箇所です。紫外線対策として日焼け止めを塗りましょう。
睡眠時の汗は、枕や布団などに吸収されます。そのまま放置していると雑菌が繁殖してしまい、ニキビの原因となることがあります。首が直接触れる寝具は特に清潔に保ちましょう。
ここでは編集部がおすすめする首ニキビを改善、予防してくれるスキンケア商品をご紹介いたします。
●リアルビューティーケア『メルライン』
編集部がおすすめするのは、リアルビューティーケア『メルライン』です。
こちらはフェイスラインや首にできるニキビ専用の美容ジェルです。首ニキビの大きな原因はお肌の乾燥ですが、このジェルには乾燥対策として、水溶性コラーゲンやヒアルロン酸、グリセリンなど全10種類の保湿成分が配合されています。
またプラセンタも配合されているので、美白作用やお肌の保湿、ターンオーバーを保つ効果も期待され、健康なお肌に導くことでニキビを改善、予防してくれます。
合成香料や着色料、鉱物油やアルコールは一切使用されていないので、敏感肌の方にも安心してお使いいただけます。
○ 購入方法:公式HP
○ 価格:7,000円(税抜)・55g
○ ニキビ用美容ジェル / 10種類の保湿成分配合 / プラセンタ配合 / お肌に低刺激なので敏感肌の方も安心
首にできるニキビはお肌の乾燥が主な原因です。毎日のスキンケアや食生活、睡眠時間の見直しなど体の内側と外側、両方からのケアをすることでお肌の乾燥を防ぎ、健康なお肌を目指すことで、首ニキビを改善、予防していきましょう!