背中はニキビのできやすい箇所です。自分で確認のしにくい箇所でもあるので、知らないうちに悪化しているケースも… ここではできやすい背中ニキビの原因とセルフケアの方法を詳しくご紹介します。背中ニキビにお悩みの方、必見!
目次
顔や身体など、できる場所に関わらず、ニキビができる流れは一般的に下記です。
(1)余分な古い角質や過剰に分泌された皮脂により毛穴が詰まる。
(2)詰まった毛穴の内部で皮脂が溜まる。(白ニキビ、黒ニキビ)
(3)溜まった皮脂を養分に原因菌が繁殖。
(4)菌の増殖を抑えようと、皮膚ががんばり炎症を起こす。(赤ニキビ)
ニキビは上記のような流れででき、悪化していきます。
同じ流れでできるニキビですが、顔と身体で違う点があります。それはニキビを悪化させる原因菌。顔にできるニキビを悪化させるのはアクネ菌で、身体にできるニキビを悪化させるのはマラセチア菌(=カビの一種)である場合がほとんどです。
このことを踏まえ、厳密に区別すると、背中ニキビは「ニキビ」ではなく、マラセチア毛包炎という皮膚炎ということになります。(本記事では便宜上”背中ニキビ”と記載いたします。)
アクネ菌もマラセチア菌も、どんな人の皮膚にももともと居る常在菌ですが、アクネ菌は首から上(=顔)、マラセチア菌は首より下(=身体)に多いとされています。またマラセチア毛包炎は痛みやかゆみがでにくく、そのため気付きにくいのも特徴と言えます。
背中はニキビができていても気付きにくく、そのため悪化しやすい箇所ですが、そもそもニキビができやすい箇所でもあります。その理由として、下記2点を挙げることができます。
・皮脂腺が多い
→皮脂腺が多いと皮脂の分泌が多くなり、結果的に毛穴は詰まりやすくなります。また原因菌の養分となる皮脂も溜まりやすくなります。
・皮脂が厚い
→皮脂が厚いということは角質が多いということであり、お肌が乾燥したり、ターンオーバー(肌細胞の生まれ変わり)が乱れたりすると、古い余分な角質が毛穴に詰まる可能性が高いです。
上に挙げた要因以外にも、
・入浴時の湯船の温度や入浴剤
・シャンプーやトリートメントなどの洗髪料、ボディーソープなどのすすぎ残し
・身体をゴシゴシ洗う
といった背中特有の要因もニキビを誘発、悪化させる恐れがあります。
前章で解説した背中ニキビの原因を踏まえ、ここでは背中ニキビのセルフケア方法をご紹介いたします。
ニキビを改善、予防するために以下のことを意識しましょう。
- 背中ニキビを改善、予防するために意識したいこと
- ホルモンバランス
- 食事内容
- 入浴方法
- 外的刺激
- スキンケア(特に保湿)
ではひとつずつ解説していきます。
ホルモンバランスが乱れ、男性ホルモンが女性ホルモンよりも優位になると、皮脂が過剰に分泌されやすくなり、毛穴を詰まらせ、ニキビができやすくなります。また詰まった毛穴の内部に皮脂が溜まると原因菌の餌となってニキビは炎症を起こしてしまいます。さらにホルモンバランスが崩れると、お肌のターンオーバーも乱してしまい、ニキビのできやすい肌環境になります。
ホルモンバランスは、ストレスや睡眠不足などで簡単に崩れてしまいます。実際には日々の生活でストレスを排除することは難しいですが、睡眠に関しては見直すことができるのではないでしょうか。
睡眠は、6〜8時間の睡眠をしっかりと取ることが重要です。特に入眠直後の3時間は成長ホルモンが分泌され、成長ホルモンはお肌のターンオーバー(肌細胞の生まれ変わり)を促す作用があるので、質の高いものにしたいところです。そのためには副交感神経を交感神経よりも活発に働かすことが必要です。以下を心がけましょう。
・就寝の2時間前には食事を済ませておく。
→血糖値が下がっていると副交感神経が活発に働きます。
・就寝の1時間前には入浴を済ませておく。
→体温の高くない状態で眠る方がリラックスでき、副交感神経が優位になります。
・就寝の直前までIT機器を使用しない。
→光を放つ画面が目からの刺激となり、交感神経が活発になってしまいます。
身体は日々の食事で作ります。栄養バランスの偏った食事は、皮脂の過剰分泌やお肌のターンオーバーの乱れを招きます。健康なお肌を保つためにも以下のような食品を積極的に摂りましょう。
- 積極的に摂りたい食品
- ビタミンC … ニキビの炎症を抑える。美白効果。果物、ブロッコリー、ピーマンなど。
- ビタミンB群 … 皮脂分泌をコントロール。納豆、卵、まぐろ、レバーなど。
- ビタミンA … 皮膚の免疫を上げる。鶏レバー、豚レバーなど。
- タンパク質 … お肌を作る根本的な栄養素。ビタミンなどの運用も行う。鶏ささみ、かつお、煮干し、うなぎなど。
また、以下はニキビを誘発させてしまう可能性のある食品です。過剰に摂取するのは避けましょう。
- 過剰に摂取するとニキビに悪影響の食品
- 糖分、油分の多い食事
- アルコール
- カフェイン、香辛料などの刺激物
ニキビと食べ物の関係に関してはこちらの記事に詳しく記載しています。ぜひご覧ください。
背中ニキビと入浴には切っても切れない関係があります。湯船の温度が高すぎると、身体に必要な皮脂まで落としてしまい、乾燥の原因に… お肌のことを考えるのであれば、40℃は越えないようにしましょう。またニキビのできている身体に入浴剤は刺激となり、ニキビを悪化させる恐れもあります。ニキビができている間は入浴剤の使用は控えた方が無難です。
またシャンプーやトリートメントなどの洗髪剤やボディーソーブが落とし切れていないと、毛穴を詰まらせたり、原因菌の餌となったりして、ニキビを誘発、悪化させる恐れもあります。しっかりとすすぐことを心がけましょう。ただし、ゴシゴシ擦るのはNG! お肌への刺激となります。ニキビができているときは優しく身体を洗うようにしましょう。
外的刺激を避けることも意識しましょう。寝具や下着など、肌に直接触れるものに雑菌がたくさんいると当然ニキビには悪影響です。常に清潔に保つことを心がけましょう。
背中はニキビのできやすい箇所でありながら、スキンケアを念入りにしない箇所でもあります。特に保湿を意識することで、お肌の乾燥や皮脂の過剰分泌を解消することができ、ニキビの改善、予防に繋がります。後ほどおすすめのスキンケア商品をご紹介いたします。
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以上、背中ニキビを改善、予防するにあたってのセルフケア方法を解説いたしました。しかしニキビが炎症を起こした場合は、皮膚科で受診されることをおすすめいたします。 その炎症の原因がマラセチア菌の場合、アクネ菌によるニキビ用の薬は効かない上に、さらにニキビを悪化させる恐れがあります。そのニキビの原因がアクネ菌なのかマラセチア菌なのかを素人が判断するのは困難です。医師の指示を仰ぎましょう。
ここでは背中ニキビに効く、おすすめのスキンケア商品をご紹介いたします。
まずおすすめするのはキュアメディカル『ルフィーナ』です。
こちらは薬用の背中ニキビ用クリームで、特に保湿成分にこだわっています。ヒアルロン酸をはるかに凌ぐ保湿力を持つ「シロキクラゲ」や粒子の小さな「低分子コラーゲン」をはじめ、その他にも植物由来の保湿成分を合計8種類配合。乾燥によるニキビを改善、予防してくれます。
またグリチルリチン酸ジカリウムが配合されており、ニキビの炎症を抑え、プラセンタエキスが健康なお肌へと導いてくれます。
このクリームは背中だけでなく、顔や首、ひざなど、全身にお使いいただけます。合成香料や合成着色料、鉱物油などは一切使用しておらず、敏感肌の方でも安心してお使いいただけます。
○ 購入方法:公式HP
○ 価格:9,000円(税抜)・60g
○ 背中ニキビ用クリーム / 8種類の保湿成分 / グリチルリチン酸ジカリウム配合 / 敏感肌の方でも安心して使用可
続いてご紹介するのはpalclair(パルクレール)『パルクレールジェル』です。
このジェルには、お肌のターンオーバーを促し、お肌の再生力を高めてくれる「プランセンタ」と、お肌のコンディションを正常に保ってくれる「アラントイン」という2大有効成分が高濃度で配合されています。体の内側から健康なお肌に導くことにより、ニキビを改善、予防してくれます。
またこのほかにもコラーゲン、ヒアルロン酸、紫根エキスなど14種類の天然由来の有効成分が配合されており、有効美容成分はこのジェルの、なんと98.8%を占めます。
合成香料や石油系界面活性剤、鉱物油などは一切不使用で、お肌に負担をかけず、背中や顔などのニキビの気になる部分にお使いになれます。
○ 購入方法:公式HP
○ 価格:7,200円(税抜)・40g
○ プラセンタ、アラントイン配合 / 14種類の天然由来有効成分配合 / 98.8%が美容成分 / 低刺激性
最後におすすめするのはJewel Rain『ジュエルレイン』です。
こちらは背中ニキビケア用のジェルです。このジェルがこだわった点は、「配合されている保湿成分をいかに皮膚の厚い背中に浸透させるか」です。保湿成分をしっかりと浸透させるためにサリチル酸を配合。サリチル酸には抗菌作用とともに角質を柔らかくする作用があるのでで、保湿成分はしっかりと角質層に浸透し、皮膚の乾燥や皮脂の過剰分泌を防ぎます。
オリーブ油、スクワラン、アロエエキスなどの保湿成分に加え、グリチルリチン酸ジカリウムも配合されているので、ニキビの炎症もしっかりとケアできます。
抗菌、抗炎症、保湿とニキビの改善、予防に必要な要素が揃っているジェルとなっています。
○ 購入方法:公式HP
○ 価格:6,225円(税抜)・60g
○ 背中ニキビケア用ジェル / サリチル酸配合 / グリチルリチン酸ジカリウム配合 / スクワランなど保湿成分配合
背中はニキビのできやすい箇所でありながら、自分で確認しにくいために、知らないうちにニキビができ、悪化している恐れがあります。ストレスの軽減や、睡眠時間の確保など、ホルモンバランスを整えることや、食事の内容、入浴方法、スキンケアなどを見直すなどして、体の内側、外側の両方からしっかりとケアし、ニキビのない健康的なお肌を目指しましょう!