クレンジングジェルはトロッとしたジェル状のクレンジング料です。お肌に優しいイメージがあったり、マツエクを着けていてもそのままクレンジングできたりするので、クレンジングジェルを選ぶ方も多いようです。しかし、実はクレンジングジェルは商品によって性質や特徴が全然違うのです。ここではクレンジングジェルの特徴を踏まえ、あなたに合ったクレンジングジェルの選び方や正しい使用法を解説。おすすめのクレンジングジェルもご紹介いたします。
目次
クレンジングジェルは、水分や油分、洗浄成分などをジェル状にしたクレンジング料です。ジェルなので、テクスチャーは総じてトロッとしており、クレンジングするとき、お肌をこすることなくメイクが落とせるため、お肌に優しいイメージがあります。
しかし実際はジェルの主成分が油のものもあれば、水のものもあり、また油分が一切含まれていないものもあるので、一口に”クレンジングジェル”と言っても、性質や特徴はそれぞれで全然違うのです。
あなたに合ったものを選ぶために、クレンジングジェルについて詳しく見てみましょう。
そもそもクレンジング料にはたくさんのタイプがあります。下記に代表的なタイプを挙げてみます。
- クレンジング料の代表的なタイプ
- オイル
- ジェル(水性 / 油性 の2タイプあります。)
- クリーム
- ミルク
- リキッド
クレンジング料のタイプ別に洗浄力の強さを下図にまとめてみました。
オイルやクリーム、リキッドなど、それぞれのタイプで主成分や洗浄力が違いますが、クレンジングジェルに関しては、同じ”クレンジングジェル”というジャンルの中で、主成分や洗浄力がまちまちです。
まずクレンジングジェルは主成分が水のものか、油のものかで大きくふたつに分かれます。
●水性ジェル→ 主成分が水。
●油性ジェル→ 主成分が油。
さらに水性ジェルは「オイルが含まれるか含まれないか」でより細かく区別できます。
●水性ジェル(オイルフリー) → 油分が一切含まれない。
●水性ジェル(オイルイン)→ 油分が多少含まれる。
以上のことから、クレンジングジェルは大きく分けて下記の3種類と言うことができます。
次の項目でひとつずつ特徴を見ていきます。
●水性ジェル(オイルフリー)
化粧品は油分です。油は水とは馴染まないため、メイクを落とすには、一般的には、油分が必要とされています。しかし、オイルフリーの水性ジェルには、油分が一切入っていないので、メイクの洗浄力は弱いです。
油を用いずにどのようにメイクを落とすのかというと、それは界面活性剤(=洗剤)の力に頼ることになります。水性ジェルでメイク落ちが良いものがあるとすると、それは界面活性剤が多く使われている可能性が高く、お肌に必要な皮脂まで奪ってしまい、お肌の乾燥につながることも考えられます。よって、水性ジェルで洗浄力が強いものは選ばない方が無難です。(※界面活性剤自体が悪いというわけではなく、多量の界面活性剤でメイクを落とすことがお肌の負担になる、という意味合いです。)
以上を踏まえると、オイルフリーの水性ジェルは、オイル成分の苦手な方(オイルで肌が荒れるなど)で、とにかくメイクの薄い方、そしてマツエクを着けている方に向いています。この場合、目元や口元のメイクは別にポイントメイク落としが必要です。
※マツエクはまつ毛とエクステンションをグルーと呼ばれる接着剤で接着させます。グルーは油分に弱いため、一般的には、マツエクには油分の含まれたクレンジング料を使ってはいけないとされています。
●水性ジェル(オイルイン)
油分が一切含まれていないと洗浄力に物足りなさがあるため、オイルフリーの水性ジェルに油分を配合したものがオイルインの水性ジェルです。オイルインの水性ジェルは、油分が配合されているとは言え、主成分は水ですので、メイクは少量の油分と界面活性剤で落とすことになります。
現在この「オイルインの水性ジェル」が、クレンジングジェルの主流です。洗浄力は油が配合されている分、オイルフリーの水性ジェルよりは強いですが、ガッツリと濃いメイクを落とすことはできません。目元や口元のメイクにはやはり、別にポイントメイク落としが必要になってきます。
オイルインの水性ジェルでメイク落ちの良いものは、界面活性剤が多く使用されている可能性が高く、お肌への負担は大きいでしょう。
以上を踏まえると、洗浄力のそこまで強くないものを選ぶという前提で、オイルインの水性ジェルは、オイル成分が苦手で、ナチュラルメイクの方に向いています。
●油性ジェル
油性ジェルは主成分が油で、水よりも油の割合が多くなっています。水性ジェルはメイクオフを界面活性剤の力に頼ってきましたが、油性ジェルは油の力でメイクを落とします。油分の配合されている量が多ければ多いほど、メイク落ちは良くなり、クレンジングクリームやクレンジングオイルと同じような性能になります。
水性ジェルよりは洗浄力が強く、ものによってはガッツリメイクも落とすことができますが、必要な皮脂まで落としてしまうことも考えられるので、お肌の負担になる可能性もあるので注意しましょう。
以上を踏まえると、油性ジェルはメイクの濃い方、マツエクを着けていない方に向いています。
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どのクレンジングジェルがあなたにぴったりか把握できましたか? 次の章では編集部が厳選したクレンジングジェルをご紹介いたします。
ここでは編集部が厳選したおすすめクレンジングジェルを種類別にご紹介いたします。
●VINA『ラチュール クレンジングジェル』
編集部がおすすめするクレンジングジェルはVINA『ラチュール クレンジングジェル』です。
こちらはオイルフリーの水性クレンジングジェル。キラヤ樹皮エキスやムクロジエキスなど、天然由来の3つの洗浄成分が、メイクだけでなく毛穴の汚れまで優しく落としてくれます。
また古い角質にも働きかけ、お肌のくすみを取り除きつつ、8種のフルーツエキス(ザクロ果実エキス、オレンジ果汁など)がしっかりと保湿もしてくれます。ヒアルロン酸も配合されており、潤いのある肌に導いてくれます。
○ 購入方法:公式HP
○ 価格:1,800円(税抜) / 150ml
○ オイルフリー / 天然由来の洗浄成分 / 8種のフルーツエキスで保湿 / ヒアルロン酸配合
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●レパルテ『クレンジングジェル』
続いてご紹介するのはレパルテ『クレンジングジェル』です。
こちらはオイルフリー、無添加の水性ジェルです。メイクを落としてくれる洗浄成分は、植物由来で、ヤシから抽出した脂肪酸が元になっています。
また配合されている天然ミネラル泥成分「くちゃ」と毛穴の10分の1にまで微細化されたこんにゃくが余分な皮脂やお肌のくすみを吸着させて取り除いてくれます。(どちらの成分にもお肌の汚れを吸着させる性質があります。)
保湿成分としては、セラミドやヒアルロン酸に加え、19種類の植物エキスを豊富に配合。しっかりとお肌を潤わせてくれます。
オイルは一切含まれていないので、マツエクにも対応しています。
○ 購入方法:公式HP
○ 価格:1,000円(税抜)・100g / 2,600円(税抜)・300g
○ オイルフリー水性ジェル / 植物由来の洗浄成分 / くちゃ、こんにゃくスクラブ配合で毛穴汚れ対応 / 保湿成分配合 / 無添加
●マナラ『ホットクレンジングゲル』
こちらはマナラ『ホットクレンジングゲル』です。手に取り、肌につけると温かく感じる「温感ジェル」が特徴の水性ジェル・オイルインタイプのクレンジング料です。
ジェルには美容成分が94.4%も配合されており、肌を潤わせながらメイクもしっかり落としてくれます。配合されいてる美容成分は、セラミドやヒアルロン酸、ハイドロキノン誘導体など。
実は、この高配合された美容成分の果たす役目は保湿だけではありません。美容成分が角質を柔らかくして、毛穴の汚れを優しく浮かせ、その浮かせた汚れをジェルが絡め取って落としてくれるので、毛穴の汚れを落とすのにも一役買っています。
お肌の刺激となる成分は一切添加されていません。
○ 購入方法:公式HP / ドラッグストア
○ 価格:4,104円(税込) / 200ml
○ 温感ジェル / 美容成分が高配合 / お肌の刺激になる成分は無添加
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●グラングレース『クレンジングジェル』
続いてご紹介するのはグラングレース『クレンジング』です。こちらはオイルの配合された水性タイプのクレンジングジェル。メイクをしっかりと落としながらも、必要な皮脂は奪いません。
このジェルに配合されているオイルは「両親媒性油剤」で、水にも溶ける油です。この成分が毛穴に残ったメイク汚れまですっきりと洗い流してくれます。
保湿成分としてセラミドやリピジュアが配合されており、水分の蒸発を防ぎながらお肌のバリア機能を高めてくれ、潤いのあるお肌へと導いてくれます。
○ 購入方法:公式HP
○ 価格:2,800円(税抜)/ 150g
○ オイルイン水性ジェル / 両親媒性油剤配合 / セラミド、リピジュアなどの保湿成分配合
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●MARKS&WEB『ハーバルクレンジングジェル』
こちらはMARKS&WEB『ハーバルクレンジングジェル』。オイルの配合された水性クレンジングジェルです。
配合されているのは、植物由来の油分で、劣化しにくいのが特徴。機能を保ったままメイク汚れを浮かせ、天然由来の界面活性剤「サーファクチンNa」が水と結びつけて洗い流します。
保湿成分としてグリセリンを配合。お肌にほんのり温かく、優しく働きかけます。
○ 購入方法:公式HP / ドラッグストア
○ 価格:1,320円(税抜)/ 130g
○ オイルイン水性ジェル / 植物由来油配合 / 保湿成分配合
●シン ピュルテ『ピュアクレンジングクリア』
編集部がおすすめする油性クレンジングジェルはシン ピュルテ『ピュアクレンジングクリア』です。
こちらのジェルは、お肌に馴染ませるとオイル状に変化。メイクや毛穴の汚れをオイルが優しく浮かせます。そしてすすぐときにぬるま湯に触れると、そのオイルは汚れとともにぬるま湯に包まれるようにして洗い流れていきます。
配合されているオイルは、マカデミア種子油とヒマワリ種子油。どちらも天然由来の植物オイルで、メイクをしっかりと落としてくれます。またオーガニックな洗浄成分を配合することで、必要な皮脂は奪い取らないように工夫されています。
オリーブオイル果実油やアルガンオイルなど、天然美容成分も豊富に(約93%)配合されており、良質な肌へと導きます。
○ 購入方法:公式HP / ドラッグストア
○ 価格:3,100円(税抜) / 120g
○ 油性ジェル / 天然由来植物オイル配合 / 約93%が天然美容成分
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●ハウス オブ ローゼ『リファイニングWT クレンジングジェルオイル』
続いておすすめする油性タイプのクレンジングジェルはハウス オブ ローゼ『リファイニングWT クレンジングジェルオイル』です。
こちらのジェルは、肌に優しく馴染み、さらに密着性が抜群。そのため、メイクや皮脂汚れを素早く落とすことができ、クレンジングの時間を短縮することができます。
さらに保湿成分として、大豆エキスやダマスクバラ花エキスなどが配合されており、キメの整った健康的にお肌に導いてくれます。
○ 購入方法:公式HP
○ 価格:3,300円(税抜) / 180g
○ 油性ジェル / 密着性の高いジェル / 保湿成分配合 / 無着色、無香料、パラベンフリー
ここではクレンジングジェルを使った正しいクレンジング方法を解説いたします。できるだけお肌に負担のかからない方法でメイクをしっかり落としましょう。
※基本的にはその商品に記載されている説明書きを守ってご使用ください。
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(1)手を洗う
クレンジングの前には手を洗い、清潔な状態にしましょう。雑菌の付いた手で顔を触ると、ニキビなどの原因になることもあります。
(2)ポイントメイクを先に落とす。
クレンジングジェルは基本的に洗浄力がそこまで強くないので、口元、目元のメイクが濃い場合、ポイントメイク落としを使い、先に落としておきましょう。
(3)ベースメイクを落とす。
適量のクレンジングジェルを手に取ります。クレンジングジェルに水が混じると、洗浄力が落ちることもありますので、クレンジングジェルは乾いた手で扱うようにしましょう。
油分の入っているクレンジングジェル(オイルインの水性ジェルと油性ジェル)は、手に取った後、揉み込むようにして手の熱で温めます。この手間を加えるだけでメイクの落ちがスムーズになります。
ジェルを手で温めたら、ベースメイクを落とします。Tゾーンからジェルを乗せはじめて、外側へ力を入れず優しく、くるくると円を描くようにジェルとメイクを馴染ませましょう。細かい部分は指の腹を使います。
ポイントはこすらないことと、時間をかけないことです。1分以内を目安にしましょう。
(4)ぬるま湯ですすぐ。
32℃くらいのぬるま湯でクレンジングジェルを洗い流しましょう。熱すぎるお湯は、必要な皮脂まで洗い流してしまいますし、冷たすぎると、クレンジングジェルが固まってしまいます。このときもこするのはNG。
またこのとき、ジェルを一気に洗い流すのではなく、ぬるま湯を馴染ませるようにして少しずつ洗い流す方が、その性質上、ジェルをお肌に残すことなくすすぐことができます。クレンジングジェルが落としきれず肌に残っていると、肌トラブルの原因にもなります。しっかりすすぎましょう。
(5)タオルで水気を取る。
しっかりすすいだ後は清潔なタオルで水気を取りましょう。ここでもこすってはいけません。タオルを顔にあてるイメージで優しく水分を拭き取ります。
(6)洗顔、保湿を行う。
クレンジングジェルをしっかりと落とした後は、洗顔、保湿という次の工程に進みます。油汚れ(メイク)はクレンジングでしっかり落ちていますが、それ以外の汚れ(古い角質など)は洗顔で落とすので、洗顔は基本的には必要です。正しい洗顔方法に関してはこちらの記事をご覧ください。
また洗顔後はしっかりと保湿しましょう。保湿することによって、お肌の調子は整い、健康なお肌を保つことができます。保湿に欠かせない化粧水や美容液に関してはこちらの記事をご覧ください。
クレンジングジェルは、たくさんの種類があり、それぞれで洗浄力や特徴が違います。あなたにぴったりのジェルを慎重に選んで、メイクをきちんと落としましょう。トラブルのないお肌を目指したいですね!