クレンジングオイルは強い洗浄力で、濃いメイクでもすっきりと落としてくれます。しかしその洗浄力の強さが原因で、選び方や使い方を誤ると、お肌の負担となる可能性もあります。ここではクレンジングオイルの特徴を踏まえ、あなたに合ったクレンジングオイルの選び方や、正しい使い方を解説。また編集部が厳選したおすすめクレンジングオイルもご紹介いたします。
目次
クレンジング料はメイクを落としてくれるアイテムですが、その中で、濃いメイクでもすっきりと落とすことのできる洗浄力を持ったクレンジング料が、クレンジングオイルです。
まずはその特徴を知りましょう。
クレンジング料にはたくさんのタイプがあります。下記に代表的なタイプを挙げてみます。
- クレンジング料の代表的なタイプ
- オイル
- ジェル(水性 / 油性 の2タイプあります。)
- クリーム
- ミルク
- リキッド
それぞれのタイプで主成分や洗浄力が違います。クレンジングオイルは、”オイル”というだけあって、その主成分は油。化粧品も主成分が油ですので、クレンジングオイルは、メイクとの馴染みが非常によく、濃いメイクでも容易に落とせるほどの洗浄力を持っています。
クレンジング料のタイプ別に洗浄力の強さを下図にまとめてみました。
クレンジングオイルは、濃いメイクでも落とすことができ、便利なアイテムですが、その洗浄力の強さで、お肌に必要な皮脂まで洗い流してしまう可能性もあり、お肌の負担となることもあります。もちろん、それぞれの商品によりますが、乾燥肌や敏感肌の方、お肌の調子の悪いときは、クレンジングオイルは使用するのを控えた方が無難かもしれません。
最初にお伝えしたいのは、クレンジングオイルは洗浄力が高いので、メイクのそれほど濃くないときは使用しない方が無難である、ということです。クレンジングオイルの強力な洗浄力は、お肌に必要な皮脂も取り除いてしまう可能性があります。そうなると、お肌は乾燥し、乾燥肌や敏感肌につながる恐れもあります。クレンジング料の選び方を詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
ではクレンジングオイルの選び方を見ていきましょう。選ぶ際のポイントは、下記です。
●配合されている成分がシンプルかどうか
●肌質に合うかどうか
ひとつずつ解説していきます。
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●配合されている成分がシンプルかどうか
そもそもクレンジング料はメイクを浮かせて落とすためのものです。さまざまな美容成分が配合されていても、結果的に短時間で洗い流すので、化粧水や美容液のような”スキンケア効果”はそこまで期待できません。
また、美容成分が豊富に配合されていると、その量や質にともない価格も高くなります。配合成分がシンプルで、濃いメイクをきっちり落とすことに主眼の置かれたクレンジングオイルを選ぶことで、価格面でも、継続して使いやすくなります。
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●肌質に合うかどうか
何度もお伝えしていますが、クレンジングオイルは洗浄力が高いです。そのためお肌の負担となることもあるので、自分の肌に合うかどうかはポイントになってきます。
クレンジングオイルの中でも低刺激なのは、オリーブやバオバブなど、天然由来のオイルを使用しているものです。これに加えて、「無添加」「パラベンフリー」「パッチテスト済み」などの表記のあるものが、比較的刺激の少ないクレンジングオイルであると言えます。
次の章ではこのポイントを踏まえて、編集部が厳選したおすすめクレンジングオイルをご紹介いたします。
編集部がおすすめするクレンジングオイルのひとつめは、アテニア『スキンクリア クレンズオイル』です。
オイルタイプ独特の「洗浄力の強さ」を持った上で、厳選された植物由来の美容オイル(バオバブオイルやアルガンオイルなど)により、お肌のケアもできるという優れもの。乾燥肌・敏感肌の方にも安心です!
このクレンジングオイルのコンセプトは”落とすだけでなく肌色まで明るくする”。このコンセプトの元、メイクだけでなく、肌のくすみとなる原因を、日本初配合の「ロックローズオイル」で緩めて優しく落とすので、肌の色をより明るくしてくれます。
○ 購入方法:公式HP
○ 価格:1,836円(税込) / 175ml
○ 植物由来の美容オイル配合、肌を明るくする
続いてご紹介するのはファンケル『マイルドクレンジングオイル』です。
オイルなのですが、そのテクスチャーは水のようにサラサラ。そのおかげでお肌をこすらずにメイクを落とすことができるので、お肌に摩擦刺激を与えることなくメイクオフできます。短時間でメイクを落とすことができるので、お肌への負担も軽減できます。
また、毛穴の汚れを洗浄することも考えられており、従来のクレンジングオイルよりも約3倍多く角栓除去成分が配合されているのも嬉しいところ。
さらにお肌に不要な添加物は一切含まれておらず、敏感肌・乾燥肌の方にもお使いいただけます。
○ 購入方法:公式HP / ドラッグストア
○ 価格:1,836円(税込) / 120ml
○ こすらずにメイクオフ、角栓除去成分配合
次にご紹介するのはシュウ ウエムラ『ハイパフォーマンス クレンジング オイル アドバンスト クラシック』です。こちらはあらゆる肌コンディションの方に向けて作られたクレンジングオイルで、水分と皮脂のバランスを保ちながら、メイクと肌の汚れをしっかりと落としてくれます。
また植物オイルが配合されており、洗うたびに肌に潤いを与え、肌のコンディンションを整えてくれます。
○ 購入方法:公式HP / ドラッグストア
○ 価格:2,900円(税抜)・150ml / 7,700円(税抜)・450ml
○ 植物オイル配合 / すべての肌コンディションに向けて
こちらは雪肌精『トリートメント クレンジング オイル』です。
このクレンジングオイルにはハトムギオイルやセサミオイルなど、日本と中国の植物から抽出したオイルが高い濃度で配合されており、メイクを浮かせて、優しく落としてくれます。
またこのオイルには、お肌を柔軟にする”エモリエント効果”もあり、ごわついたお肌をやわらげながら、毛穴の奥の汚れも落としてくれます。
○ 購入方法:公式HP / ドラッグストア
○ 価格:オープン価格(2,000円程度) / 160ml
○ ハトムギオイル、セサミオイルなど植物由来のオイル
次のおすすめするのはハーバー『スクワクレンジング』です。
こちらのクレンジングオイルには、スクワランが高配合されています。スクワランは、お肌にもともとある潤い成分で、汗や水分と混じり合い、皮脂膜となって乾燥や紫外線などからお肌を守ってくれている油分です。
スクワランが濃い濃度で配合されているため、お肌に負担をかけずにすっきりとメイクを落とします。
またハイビスカス花エキスやムラサキ根エキスも配合されており、古い角質を優しく取り除いてくれます。
○ 購入方法:公式HP / ドラッグストア
○ 価格:2,000円(税抜)・120ml / 3,800円(税抜)・240ml
○ スクワラン高配合 / ハイビスカス花エキスなど植物由来の美容成分配合 / W洗顔不要 / 濡れた手でもOK
続いておすすめするのは、DHC『オリーブ コンセントレート クレンジングオイル』。
こちらのクレンジングオイルはオリーブオイルの魅力をそのまま詰め込んだクレンジング料です。
オリーブオイルに含まれているオレイン酸は、人の皮脂を構成している脂肪酸の中で一番多く含まれています。そのため、お肌に優しくメイクを落とすことができ、毛穴汚れや、古い角質も取り除いてくれます。
無香料、無着色、パラベンフリーと、低刺激の条件が揃っているこのクレンジングオイルは敏感肌・乾燥肌の方も安心してお使いいただけます。
○ 購入方法:公式HP
○ 価格:2,400円(税抜) / 150ml
○ オリーブオイル / 無香料、無着色、パラベンフリー
次におすすめするのは、ボタニカル フォース『美容オイルクレンジング』です。
こちらのクレンジングオイルは植物由来の成分(アルガンオイル、ローズヒップなど)を主に配合しており、そのうえ無添加です。メイクも毛穴の汚れもすっきり落としてくれ、低刺激ですので、敏感肌・乾燥肌の方にもおすすめできます。
○ 購入方法:公式HP / ドラッグストア
○ 価格:1,350円(税抜) / 120ml
○ アルガンオイル配合 / ローズヒップなど植物由来の美容成分配合 / 低刺激
最後にご紹介するのは、POLA『Dクレンジングオイル』です。
こちらのクレンジングオイルのテクスチャーはクッションのようにふわふわで、お肌に摩擦刺激を与えることなくメイクを落とすことができます。
また天然由来の保湿成分が9種類配合されています。なかでも特筆すべきは、ゴールデンニームエキス。これはオリジナルの保湿成分で、ニームの木には、解毒や血液浄化などの効果や土壌浄化・害虫予防などの働きが知られています。
無着色で、アレルギーテスト済みなので、敏感肌・乾燥肌の方でもお使いいただけます。
○ 購入方法:公式HP
○ 価格:3,888円(税込) / 200ml
○ 天然由来保湿成分配合 / オリジナル保湿成分ゴールデンニームエキス配合 / 無着色、アレルギーテスト済み
ここではクレンジングオイルを使った正しいクレンジング方法を解説いたします。できるだけお肌に負担のかからない方法でメイクをしっかり落としましょう。
※基本的にはその商品に記載されている説明書きを守ってご使用ください。
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(1)手を洗う
クレンジングに限らず、スキンケアを行うときは、清潔な手で行いましょう。雑菌の付いた手で顔に触れると、ニキビなどの原因になることもあります。
(2)ポイントメイクを先に落とす。
クレンジングオイルに水が混じってしまうと洗浄力が落ちてしまいますので、基本的には乾いた手で扱いましょう。
手に適量(商品の説明書きをご参照ください。)のクレンジングオイルを取り、まずは目元や口元のポイントメイクを落としましょう。理由は、ポイントメイクの方が、ベースメイクよりも濃い場合が多く、簡単には落とせないからです。
ポイントメイクをだいたい落とせたら、ベースメイクに取り掛かります。
(3)ベースメイクを落とす。
適量のクレンジングオイルを新たに手に取り、ベースメイクを落とします。Tゾーンからはじめて、外側へ力を入れず優しく、くるくると円を描くようにオイルとメイクを馴染ませましょう。細かい部分は指の腹を使います。
ポイントはこすらないことと、時間をかけないことです。1分以内を目安にしましょう。
(4)少量の水を手に取り、乳化させる。
少量の水を手に取り、手に付いているクレンジングオイルと混ぜ合わせ、乳化させます。乳化させることでクレンジングオイルは水と馴染み、きれいに洗い流すことができます。写真のように手に付いているクレンジングオイルを、手のひらで乳化させ、顔に付いているクレンジングオイルと馴染ませます。クレンジングオイルが白く濁るまで続けましょう。乳化という一手間を加えることで、顔に付いたクレンジングオイルはより、きれいに洗い落としやすくなります。
(5)ぬるま湯ですすぐ。
32℃くらいのぬるま湯でクレンジングオイルを洗い流しましょう。熱すぎるお湯は、必要な皮脂まで洗い流してしまいますし、冷たすぎると、クレンジングオイルが固まってしまいます。
このときもこするのはNG。優しくぬるま湯をあてて、完全にオイルが落ちるまですすぎます。クレンジングオイルが落としきれず肌に残っていると、肌トラブルの原因にもなります。しっかりすすぎましょう。
(6)タオルで水気を取る。
しっかりすすいだ後は清潔なタオルで水気を取りましょう。ここでもこすってはいけません。タオルを顔にあてるイメージで優しく水分を拭き取ります。
(7)洗顔、保湿を行う。
クレンジングオイルをしっかりと落とした後は、洗顔、保湿という次の工程に進みます。油汚れ(メイク)はクレンジングでしっかり落ちていますが、それ以外の汚れ(古い角質など)は洗顔で落とすので、洗顔は基本的には必要です。正しい洗顔方法に関してはこちらの記事をご覧ください。
また洗顔後はしっかりと保湿しましょう。保湿することによって、お肌の調子は整い、健康なお肌を保つことができます。保湿に欠かせない化粧水や美容液に関してはこちらの記事をご覧ください。
クレンジングオイルは洗浄力の高い、便利なアイテムですが、正しい使い方をしないとお肌の負担となってしまいます。正しい方法できっちりとメイクを落として、お肌のトラブルを予防しましょう!