最近、洗顔時に炭酸水を使用したり、炭酸配合の洗顔料で洗顔したりする、「炭酸洗顔」が注目されています。ここでは炭酸洗顔のメリットや注意点、その方法を解説するとともに、炭酸配合洗顔料の選び方やおすすめ商品をご紹介いたします。
目次
炭酸洗顔とは、
●炭酸水を使って洗顔料を泡立て、すすぎも炭酸水を使い、洗顔すること(この場合洗顔料はなんでもOK)
●炭酸配合の洗顔料を使って洗顔すること
です。
比較的手軽に取り入れることができるため、最近注目されているこの炭酸洗顔ですが、どのようなメリットや注意点があるのでしょうか? まずはそこから見ていきましょう。
洗顔に炭酸を取り入れるメリットは下記が挙げられます。
●お肌の血行を促進させる。
●皮脂汚れを落とす。
●古い角質を取り除き、ターンオーバーを促す。
ではひとつずつ解説していきましょう。
炭酸は二酸化炭素が水に溶けたもので、お肌に浸透しやすく、簡単に毛細血管にまで辿り着きます。炭酸が毛細血管に辿り着くと血中の二酸化炭素濃度は上がります。すると、体は「酸素が足りない」と判断して、その足りない部分に新鮮な血液を積極的に送り込もうとします。その結果血行が良くなるのですね。
また炭酸は脂質やタンパク質を吸着させる性質があります。よって、お肌の皮脂(主な成分は脂質)や角質(主な成分はタンパク質)などによる汚れをくっつけて取り除いてくれるのです。
古くて不要な角質を取り除くことはお肌のターンオーバー(細胞の生まれ変わり)をサポートすることにもなり、お肌を健康な状態に保つことにつながります。
以上が洗顔に炭酸を取り入れるメリットです。ただし、注意点もありますので、次の項目で解説いたします。
先ほどの項目で炭酸洗顔のメリットをお伝えしました。しかしそのメリットは、敏感肌や乾燥肌の方にとっては、お肌への刺激や負担となる可能性もあります。
皮脂の多い方が炭酸を取り入れ、余分な皮脂を落とすのは効果的ですが、乾燥肌の方の場合は、必要な皮脂まで奪ってしまい、さらなる乾燥を招く恐れもあります。
よって、敏感肌・乾燥肌の方や、お肌の調子のよくないときは、炭酸洗顔は控えた方が無難です。
では炭酸水を用いた炭酸洗顔の手順をご紹介します。
(1)洗顔の前に手を洗う。
洗顔は清潔な手で行いましょう!
(2)炭酸水で肌を湿らす。
洗面器などに炭酸水を溜め、目を閉じ、顔をつけましょう。あらかじめ炭酸水で顔を湿らすことで、取れる汚れはとっておきます。このときこするのはNGです。お肌を摩擦することが負担になってしまいます。
(3)洗顔料を炭酸水で泡立てる。
洗顔料を炭酸水でよく泡立てます。泡は手とお肌のクッションとなり、お肌の摩擦刺激を軽減してくれます。泡立てネットなどを用いて、しっかりと泡立てましょう。
(4)泡を顔に乗せる。
洗顔料をしっかりと泡立てたら優しく顔に乗せるようにして洗顔しましょう。決してゴシゴシとこすってはいけません。洗顔の順番は「皮脂の多く分泌されるところから」が一般的です。
目元や口元は皮膚が薄いので、洗顔料が乗っている時間はできるだけ短くしましょう。
(5)炭酸水ですすぐ。
洗面器に炭酸水をあらたに溜め、洗顔料をしっかりとすすぎましょう。このときもこするのはNG。炭酸水を手ですくって、顔にあてるような感覚で、すすぎます。完全に洗顔料が洗い落とせるまで30回を目安に行いましょう。
(6)タオルで水分を取り除く。
清潔なタオルを顔に優しくあてるようにして水分を取り除きましょう。もちろんこするのはNGです。
(7)しっかりと保湿する。
洗顔した後は、しっかりと保湿しましょう。毛穴の汚れが落ちた後のお肌は、化粧水や美容液などの有効成分をしっかりと補給するチャンスです。
以上が炭酸水を用いた炭酸洗顔の手順です。
また炭酸が配合された洗顔料も多く販売されており、それを普段の洗顔料として用いることでより手軽に炭酸洗顔を行うことができます。次の章では炭酸配合洗顔料の選び方のポイントをご紹介いたします。
炭酸配合洗顔料を選ぶときにポイントになるのが下記の3点です。
●配合されている炭酸の濃度
●炭酸の大きさ
●その他の成分がお肌に刺激が少ないか
以下にそれぞれ解説していきます。
「炭酸」洗顔ですので、配合されている炭酸の濃度は重要です。手にとってすぐに炭酸が抜けてしまうものはその効果を感じることは難しいです。理想は顔に乗せている間も泡から炭酸の刺激を感じることができるもの。炭酸濃度の濃い洗顔料を選びましょう。
マイクロ炭酸や微粒子炭酸と言われる、分子の小さい炭酸が配合されているものを選びましょう。分子が小さければ毛穴の奥の汚れにも働きかけることができ、炭酸洗顔の効果をより引き出すことができます。
炭酸自体に皮脂や角質を取り除く性質がありますので、その他の配合されている成分は極力お肌への刺激が少ないものであることが望ましいです。
これらのポイントを踏まえ、次の章では編集部が厳選したおすすめの炭酸配合洗顔料をご紹介いたします。
ここでは編集部が厳選したおすすめ炭酸配合洗顔料をご紹介いたします。
編集部がおすすめする炭酸配合洗顔料は肌ナチュール『プレミアムクリーミーホイップ』です。
こちらの洗顔料には炭酸が高い濃度で配合されているので、「血行を促進させる」、「皮脂や古い角質を取り除く」、といった炭酸の効果がより実感しやすくなっています。
また温泉水や酒粕由来の自然派美容成分やヒアルロン酸、ナノコラーゲンなどの保湿成分も配合されており、肌のキメを整え、健康な状態に導きます。
洗顔のポイントは泡ですが、この洗顔料のテクスチャーは濃密な泡なので、泡立てる必要がありません。そこも魅力のひとつですね。
○ 購入方法:公式HP
○ 価格:1,980円(税抜) / 150g
○ 炭酸が高濃度 / 美容成分、保湿成分配合 / 濃密泡
続いておすすめするのは、イーキューブ『いいじゃんガスール石鹸 グラン・リッチ スパークリング』です。
こちらも炭酸が高濃度で配合された洗顔料です。炭酸の他にはミネラルが豊富に含まれたクレイ(泥)成分「ガスール」を、超微細化し配合。炭酸やガスールに余分な皮脂や古い角質を吸着させ、毛穴の奥の汚れまでしっかりと落とします。
またローヤルゼリーやヒアルロン酸といった保湿成分はもちろん、月桃やエルダーフラワーといった天然由来の美容成分もしっかりと配合されています。
○ 購入方法:公式HP / ドラッグストア
○ 価格:2,000円(税抜)/ 60g
○ 炭酸を高濃度で配合 / 超微細化したガスール成分配合 / 保湿成分、美容成分配合
次におすすめするのはSHUAWA『ミネラル炭酸せっけん』です。
こちらは固形の洗顔石鹸です。特筆すべきはその泡立ち。従来の固形石鹸と同じように泡立てるだけで濃密な泡を作ることができます。
この石鹸に配合された炭酸の濃度は高く、炭酸とともに配合された溶岩クレイが、毛穴の奥の汚れまで吸着させ落としてくれます。
また天然のうるおい美肌成分が配合されており、固形石鹸特有の“洗顔後のツッパリ感”もありません。合成香料や合成着色料など、お肌に負担となるものは一切使用していないので、敏感肌、乾燥肌の方も安心してお使いいただけます。
○ 購入方法:公式HP / ドラッグストア
○ 価格:1,800円(税抜)・70g / 3,200円(税抜)・120g
○ 固形洗顔石鹸 / 炭酸を高濃度配合 / 溶岩クレイ成分配合 / 天然由来のうるおい美肌成分配合 / 合成香料、合成着色料など不使用
続いて編集部がおすすめするのは、なめらか本舗『パーフェクト泡洗顔』です。
こちらは手に取った時点で濃密な炭酸泡! この泡のおかげでお肌に負担をかけることなく洗顔することができます。
泡に高い濃度で配合された炭酸が毛穴の汚れを浮かして落としてくれるのですが、それだけでなく、豆乳発酵液やレチノール誘導体といった保湿成分も配合されており、洗顔だけでなく、炭酸マッサージや炭酸パックもできてしまう優れものです。
○ 購入方法:公式HP / ドラッグストア
○ 価格:1,100円(税抜) / 110g
○ 炭酸泡洗顔 / 保湿成分配合 / 炭酸マッサージや炭酸パックも可能
こちらはソーダピケ『炭酸泡洗顔』。パウダー洗顔料です。
水と洗顔パウダーを混ぜ合わせた瞬間にモコモコと生の炭酸泡ができあがり、新鮮な「炭酸洗顔」の効果を感じることができます。この泡はお肌に優しいとされるアミノ酸系。洗い上がりもつっぱりません。
またAHAという古い角質を取り除く成分も配合されており、毛穴汚れもすっきりと落としてくれます。
○ 購入方法:公式HP / ドラッグストア
○ 価格:1,300円(税抜)/ 70g
○ パウダー洗顔料 / 新鮮な炭酸泡 / AHA配合
最後にご紹介するのは、D.U.O.『ザ フォーム』です。
こちらはワンプッシュで、じんわりと温かい濃密な炭酸泡(泡に100円玉が沈みません!)が作れる泡洗顔料。高い濃度で配合された炭酸が余分な皮脂や古い角質を温めて浮かし、毛穴の汚れを落としてくれます。この泡の弾力は、お肌の摩擦刺激を軽減することにも一役買っており、マッサージ感覚で洗顔することができます。
またこの洗顔料にはなんと35種類ものエイジング成分が配合。角質層まで浸透し、お肌のハリやうるおいを支えてくれます。
○ 購入方法:公式HP
○ 価格:3,000円(税抜) / 150g
○ 泡洗顔料 / 温感濃密炭酸泡 / 35種類のエイジング成分配合
以上、編集部が厳選したおすすめ炭酸配合洗顔料6選でした。その他のおすすめ洗顔料はこちらをご覧ください。
手軽に炭酸洗顔のできる炭酸配合洗顔料ですが、正しい洗顔方法で洗顔しなくては効果は半減です。ここでは一般的な正しい洗顔の手順とNGポイントを解説いたします。
(1)手を洗う
いきなり顔を洗顔するのは間違い! 汚れた手は、ニキビの原因になることもあります。洗顔は清潔な手で。
(2)顔を水だけで洗う
30℃ぐらいのぬるま湯で、あらかじめ顔の汚れを落としておきましょう。水で洗い流せる汚れはあらかじめ落としておき、洗顔料でしか落とせない汚れのみにしておきます。このとき、ゴシゴシと顔をこすってしまうと肌を傷つけてしまいます。水をぶつけるイメージで洗いましょう。
(3)洗顔料を泡立てる
洗顔料の豊かな泡は、手と肌により発生する摩擦を軽減させてくれます。また、きめの細かい泡は毛穴の奥の汚れを取り除いてくれます。そのため、泡立てる際には、「より多く」「よりきめ細かく」泡立てることが大切です。
(4)泡を顔に乗せる
よくやってしまいがちですが、洗顔料で顔をゴシゴシこするのは間違いです。泡は顔に乗せるようなイメージで使いましょう。顔に乗せた瞬間から、肌についた汚れや皮脂などは洗顔料の泡に付着します。そのため、ゴシゴシ押しつけなくてもしっかり洗顔できるのです。
下記の順番でひとつずつ丁寧に円を描くイメージで顔に優しく泡を押していきましょう。
【洗う順序】
1.Tゾーン(おでこ・鼻・あご)
2.頬
3.こめかみ
4.まぶた・口元
(5)泡をすすぐ
泡はしっかりすすぎましょう。肌荒れや二キビなど思わぬ肌トラブルの原因になります。
【すすぎ方】
最初の洗顔のときと同じく、30℃くらいの水ですすぎましょう。回数は顔や手の面積により異なりますが、15回~20回は最低でも行っておくと良いでしょう。
※洗顔実施時にはスピード感が大切です。(2)〜(5)までの工程は30秒程度で終わらせることを心がけましょう。
(6)タオルを当て、水分を取る
泡をすすいだ後は清潔なタオルで優しく水分をふき取りましょう。ゴシゴシとタオルに顔を押し付けるのは、柔らかくなった肌を傷つける行為に近いです。
洗顔料は、どれだけお肌のことを考えて作られていても、「顔の洗剤」です。肌に置く時間は、短くしましょう。
●ゴシゴシはNG、常に柔らかく。
●手早く30秒を心がける。
●すすぎはしっかりと。
この3点を心がけて、今一度洗顔方法を見直してみてください。また、洗顔の回数が多いことも肌に悪影響を与えてしまいます。朝晩1回ずつの洗顔で十分ケアできます。
炭酸洗顔は、炭酸水や炭酸配合の洗顔料を使用することで手軽に取り入れることのできる美容方法です。肌に合う / 合わないや好みも分かれるところですが、ぜひ一度取り入れて、その効果を試してみてはいかがでしょうか?