毛穴の詰まりや黒ずみにお悩みの方で、酵素洗顔を試してみようとお考えの方は多いようです。酵素の力で、古い角栓や余分な皮脂を取り除き、洗い流してくれる酵素洗顔。ここでは、酵素洗顔と通常の洗顔との違いや酵素洗顔の使用頻度、注意すべき点など、「酵素洗顔」を徹底解説。また美容のプロと編集部が協議の上、酵素洗顔専用の洗顔料を厳選しましたので、そちらもご紹介いたします。
目次
酵素洗顔を日々のスキンケアに効果的に取り入れるためにも、まずは酵素洗顔がどのような洗顔方法で、通常の洗顔とどう違うかを見てみましょう。
酵素洗顔とは、タンパク質を分解する酵素や脂肪を分解する酵素が配合された洗顔料で洗顔することです。一口に通常の洗顔と酵素洗顔との違いを言ってしまうと、「使用する洗顔料が違う、専用の洗顔料がある」というその一点なのですが、洗顔料が違うからこそ酵素洗顔独自のメリットやデメリット、注意点が生じてきます。
以下、詳しく解説します。
酵素洗顔の効果やデメリットをお伝えするにあたり、まず酵素洗顔料に配合されている酵素について解説いたします。
酵素洗顔料に配合されている酵素は大きく分けて2種類です。
・タンパク質分解酵素(プロテアーゼ、パパイン酵素、ブロメラインなど)
・脂肪分解酵素(リパーゼなど)
ひとつめのタンパク質分解酵素は、お肌の角質(主成分がタンパク質)に働きかけ、余分な古い角質を取り除いてくれます。
余分な古い角質が毛穴に溜まると大きな角栓となります。健康なお肌であれば、古い角質はターンオーバー(細胞の生まれ変わり)により排出されていくのですが、お肌の調子が悪くなり、ターンオーバーが乱れると、古い角質がお肌に残ったままになります。
この古い角質は肌をくすませる原因のひとつになりますし、皮脂などと絡み合い毛穴にある角栓を巨大化させる”材料”となるので肌には悪影響。そこで登場するのがタンパク質分解酵素というわけです。
タンパク質分解酵素は古い角質を浮かせて取り除いてくれます。
ふたつめの脂肪分解酵素は、主に皮脂(主成分が脂肪)に働きかけます。過剰な皮脂の分泌は、毛穴の開きや詰まりに繋がります。また先ほどから登場している角栓を大きくする”材料”にもなるので、余分な皮脂は取り除きたいところですが、それを実行してくれるのが脂肪分解酵素なのです。
この2種類の酵素の性質を踏まえ、酵素洗顔の効果とデメリットを見ていきましょう。
酵素洗顔で期待できる最も魅力的な効果は、先ほどご紹介した2種類の酵素の力で、古い角質と余分な皮脂に直接働きかけ、取り除くことができるという点です。
古い角質を取り除くことは肌のくすみを落とし、肌の色を明るくしてくれます。また新しい角質の生成を促すのでお肌のターンオーバーの補助することになり、定期的に酵素洗顔をすることでお肌の調子を整えることができるのです。
酵素洗顔の効果をまとめるとこちら。
- 酵素洗顔の効果
- 大きな角栓を取り除くのに役立ち、詰まり毛穴、黒ずみ毛穴の改善、予防ができる。
- 古い角質を取り除き、肌のターンオーバーを助けてくれる。
- 肌のくすみを落とし、肌色を明るくしてくれる。
期待できる効果の多い酵素洗顔ですが、正しくない方法で行ったり、頻繁に行うと、デメリットやリスクが生じます。
まずそもそも酵素洗顔自体、肌にとって刺激の強い行為ですので、お肌の調子の悪いときは行わない方がよいでしょう。
また頻繁に行うと、新しい角質も取り除いてしまう恐れがあります。すると、未成熟な細胞で角質を構成してしまい、ターンオーバーは乱れ(速度が速すぎる)、肌のバリア機能を弱めてしまいます。
それとともに必要な皮脂も取り除いてしまい、結果的にお肌は乾燥。さらにその乾燥を潤わそうと、過度に皮脂を分泌してしまい、逆にお肌の状態を悪化させてしまうのです。
誤った方法で酵素洗顔を行ったときのデメリットをまとめます。
- 酵素洗顔で生じうるデメリット
- 酵素洗顔自体がお肌にとって刺激が強い。
- 頻繁に行うと、必要な角質、皮脂まで取り除いてしまい、ターンオーバーを乱し、お肌の状態を悪化させる。
- 必要な皮脂を取り除いてしまうことで乾燥肌や皮脂の過剰分泌の原因となる。
- お肌のバリア機能を低下させる。
以上のことをまとめると、酵素洗顔は正しく実施すれば、詰まり毛穴や黒ずみ毛穴のケアに効果的で、ターンオーバーを正常に保つことを補助してくれるので、週1回から2回の”スペシャルケア”として正しい方法で取り入れると、酵素洗顔はあなたのお肌を健康的なものにしてくれます。
次の章では、おすすめの酵素洗顔料をご紹介いたします。
この章では、美容のプロと編集部が協議の上厳選した、おすすめ酵素洗顔料をご紹介いたします!
編集部がおすすめする酵素洗顔料はコラージュ『洗顔パウダー』です。
この洗顔料にはプロテアーゼ(タンパク質分解酵素)が配合されており、余分な古い角質に直接働きかけ、優しく取り除いてくれます。
無着色料、無香料で刺激の少ない酵素洗顔料なので安心してお使いいただけます。
○ 購入方法:公式HP
○ 価格:1,600円(税抜)/ 40g、2,839円(税抜) / 80g
○ 酵素洗顔パウダー、プロテアーゼ配合、低刺激性
こちらはアルファピニ 28『コーラルクリア パウダーウォッシュ』。酵素洗顔パウダーです。
こちらの洗顔料に配合されている酵素は、「パパイン酵素」。タンパク質を分解してくれます。パパイン酵素は、生きた細胞には働きかけず、古い不要な角質のみを分解し、取り除いてくれる特性があります。この特性は、天然酵素の中でもパパイン酵素のみで、この酵素の人気の高い理由のひとつです。
また天然のサンゴも配合されており、余分な皮脂や毛穴の汚れを吸着して落としてくれます。(サンゴには、お肌の汚れを自らに吸着させる性質があります。)
こちらも無香料、無着色料で、アルコールも使用しておらず、乾燥肌や敏感肌の方にも安心してお使いいただけます。
○ 購入方法:公式HP /ドラッグストア
○ 価格:3,150円(税抜) / 45g
○ 酵素洗顔パウダー、パパイン酵素配合、天然サンゴ配合、無香料、無着色料、アルコール不使用
次におすすめする酵素洗顔料はミノン『アミノモイスト クリアウォッシュ パウダー』。こちらも酵素洗顔パウダーです。
配合されている酵素は、プロテアーゼ(タンパク質分解酵素)です。
この洗顔料の特徴は、顔だけでなく、デコルテや背中、ひじ、ひざなどのお手入れにも使用できるという点。気になる部分の古い角質を取り除いてくれます。
無香料・無着色、アルコールも使用しておらず、お肌への負担の少ない酵素洗顔パウダーです。
○ 購入方法:公式HP / ドラッグストア
○ 価格:ノープリントプライス / 35g
○ 酵素洗顔パウダー、顔以外の部分にも使用可、タンパク質分解酵素配合、無香料、無着色料、アルコール不使用、パラベン不使用
編集部が続いておすすめするのはオバジC『酵素洗顔パウダー』です。
こちらは酵素洗顔パウダー。酵素は、プロテアーゼ(タンパク質分解酵素)とリパーゼ(脂肪分解酵素)の2種類が配合されています。この2種類の酵素で、余分な古い角質(主成分がタンパク質)や余分な皮脂(主成分が脂肪)、そして角栓に働きかけ、毛穴の詰まりや黒ずみを取り除いてくれます。
また酵素に加え、ピュアビタミンCも配合されているので、汚れを落としながら、保湿効果や肌のキメを整える効果も期待できます。
○ 購入方法:公式HP / ドラッグストア
○ 価格:1,800円(税抜) / 0.4g × 30個
○ 2種類の酵素配合、ピュアビタミンC配合、毎日使用可
こちらはスイサイ『ビューティクリア パウダーウォッシュ』。酵素洗顔パウダーです。
こちらの洗顔料にも、プロテアーゼ(タンパク質分解酵素)とリパーゼ(脂肪分解酵素)の2種類が配合されており、毛穴の詰まりや黒ずみの対策にぴったりの洗顔パウダーとなっています。
○ 購入方法:公式HP / ドラッグストア
○ 価格:2,160円(税込・オープン価格) / 0.4g × 32個
○ 2種類の酵素配合、公式HPにてトライアルセットあり
次にご紹介する酵素洗顔料はコスメデコルテ『フィトチューン クリア パウダーウォッシュ』。こちらも酵素洗顔パウダーなのですが、泡に炭酸が含まれていることが特徴です。この炭酸の泡が毛穴の奥の汚れまでしっかり浮き上がらせ、優しく落とします。
配合されている酵素は、プロテアーゼ(タンパク質分解酵素)で、お肌表面の古い角質に働きかけ、取り除いてくれます。またこれとともに植物由来の洗浄成分を配合。皮脂汚れも優しく洗い流してくれます。
○ 購入方法:公式HP / ドラッグストア
○ 価格:3,000円(税抜) / 40g
○ タンパク質分解酵素配合、植物由来洗浄成分配合、パラベンフリー、フローラルの香り
続いてご紹介するのはディープインパクト『ナールスフォーム』です。
こちらの酵素洗顔パウダーには天然パパイン(=天然由来のパパイン酵素のことでタンパク質分解酵素)が配合されています。天然パパインは生きた細胞には働きかけない性質を持っているので、不要な古い角質のみを取り除くことができます。
また使用している石鹸の質にこだわったこの洗顔料は、洗顔パウダーと思えないほどの泡立ち。お肌を摩擦することなく洗浄できるので、お肌への負担も少なくてすみます。
成分はお肌のことを考えて、いたってシンプル。敏感肌・乾燥肌の方にも安心してお使いいただけます。
○ 購入方法:公式HP
○ 価格:2,700円(税抜) / 30mg
○ 天然パパイン配合、豊かな泡立ち、低刺激性酵素洗顔パウダー
最後にご紹介するのはess『パパウォッシュ ノーマルタイプ』です。
こちらも酵素洗顔パウダーで、配合されいているのは天然のパパイン酵素(タンパク質分解酵素)です。
天然パパイン酵素は古い不要な角質を分解し、毛穴の汚れとともに取り除いてくれます。また2度洗いでメイクを落とすこともできます。
○ 購入方法:公式HP / ドラッグストア
○ 価格:1,800円 / 40g;3,300円 / 80g;4,900円 / 140g(各税抜)
○ 天然パパイン酵素配合、2度洗いでメイクも落とせる
酵素洗顔には正しい方法があります。誤った方法で行うと、効果が半減するどころか、お肌の状態を悪化させる恐れもあります。基本的には、酵素洗顔料に記載されている用法、用量を守って洗顔を行ってください。
ここでは一般的な酵素洗顔の手順をご紹介いたします。
(1)手をよく洗う
洗顔する前は手をよく洗って、清潔な状態にしておきましょう。
(2)あらかじめぬるま湯で顔を洗う
洗顔料を使う前に、あらかじめぬるま湯で顔を洗い、洗顔料がなくても落とせる汚れは先に落としておきましょう。温度は32℃くらいが理想です。
(3)酵素洗顔料を泡立てる
洗顔料を手に取り、水と合わせながらよく泡立てましょう。洗顔用の泡立てネットで泡立てるのもよいですね。
たくさん泡立てると、泡が手とお肌の摩擦を軽減してくれるので、お肌への負担が減らせます。顔全体にまんべんなく泡をのせることができるくらい泡立てましょう。
(4)顔に泡をのせていく(必要に応じて泡パック洗顔も)
皮脂の分泌されやすいTゾーン(額、鼻、顎先)から先に洗いましょう。毛穴の詰まりや黒ずみが気になる部分は指の腹で丁寧に泡を押していきます。
次に頬やフェイスラインを洗っていきます。皮膚の薄い目元や口元は最後に洗うようにしましょう。
洗うときは、ゴシゴシこすらないように注意しましょう。お肌を擦ることは刺激であり、お肌への負担となります。
汚れの気になるときは泡で一通り顔を洗った後、そのまま泡を乗せたまま放置しましょう。これは泡パック洗顔と言って、酵素洗顔の魅力をさらに引き出すことができます。
注意したいのは、洗顔料はどれだけお肌に優しいものでも「洗剤」です。洗顔料を顔にのせる時間はできるだけ短くしましょう。具体的な時間としては30秒以内が目安です。
(5)しっかりすすぐ
手ですくったぬるま湯を、肌に当てるようにしてすすぎましょう。ここでもゴシゴシ擦るのはNGです。洗顔料を全て落とせるように丁寧にすすぎます。15回〜20回は行いましょう。ここでも32℃くらいが理想です。
(6)タオルで水気を取る
タオルを顔に優しく当てて、水気を取ります。擦るのは当然NGですよ。また清潔なタオルを用意するように心がけましょう。
(7)しっかりと保湿する
洗顔後のお肌は不要な古い角質が取り除かれ、化粧水などがお肌によく馴染むと言われています。また、皮脂も取り除かれているので、そのまま放っておくと、お肌が乾燥し、その乾燥が皮脂の過剰分泌を招きます。洗顔後はしっかりと保湿しましょう。
おすすめの化粧水はこちらの記事をご覧ください。
酵素洗顔を行うにあたって、注意点を記載しておきます。酵素洗顔は方法を間違うと逆に肌の調子を悪くします。以下の点を気をつけましょう。
●頻度の目安は週に1〜2回!
酵素洗顔は毛穴の詰まりや黒ずみの改善などに効果的ではありますが、お肌の負担になりやすい洗顔方法です。普段からのスキンケアに加えて実施する”スペシャルケア”として位置付けましょう。
頻度は基本的には商品の用法、用量に従っていただきたいのですが、目安は週に1回〜2回が無難です。
●酵素洗顔は夜の洗顔時に行いましょう。
酵素洗顔を行うのであれば、夜の方がよいでしょう。というのも、お肌から古い角質を取り除くと一時的に肌のバリア機能は弱まるからです。その状態でお肌を紫外線などの外的刺激に晒すのはおすすめできません。
●肌の調子が悪いときは使用を控えましょう。
お肌の調子が悪いときは、刺激の強い酵素洗顔は行わない方が無難です。
●肌と合わないと感じたらすぐに中止しましょう。
酵素洗顔は洗浄力の強い洗顔方法ですので、肌がかゆくなったり、赤みが出たり、ヒリヒリしたりしたら、使用をすぐにやめましょう。
酵素洗顔は毛穴の詰まりや黒ずみにお悩みの方におすすめしたいスペシャルケアです。お肌の調子を見ながら、普段のクレンジングや洗顔、保湿といったスキンケアにプラスして、健康的なお肌を目指したいですね!