ダイエットというと気になるのは油ですよね。「とらなければ大丈夫!」と安易に考えがちですが、健康な体を作るには不可欠なものもあるんです。油の性質を知って健康的にダイエットしちゃいましょう!
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体重を気にする人には”悪者”扱いされてしまう油ですが、油はエネルギー源としてはもちろん、体内で細胞膜になる材料としても使われます。特に”必須脂肪酸”と呼ばれる油は体内で作ることができないので、食物から摂取する必要があるのです。
油は大きく分類すると、ラードや牛脂、バターなどの動物の脂や乳製品に多く含まれる「飽和脂肪酸」と、オリーブオイルや大豆油など植物に多く含まれる「不飽和脂肪酸」に分けられます。このうち、太りやすいといわれている油は「飽和脂肪酸」で体脂肪の原因となる油です。一方「不飽和脂肪酸」はというと、エネルギーや細胞膜の材料になるため、体の中にはたまりにくいのです。油の種類による吸収のしやすさには大きな差はなく、明確な差が出るのは”たまりやすさ”の違いです。
調理油の中でも、一般にサラダ油と呼ばれるのは、大豆油やコーン油、ひまわり油などリノール酸が多いn-6系油です。これは摂取しすぎるとアレルギーなどを起こしやすくなることもあり注意が必要です。代わりにオレイン酸が多く、悪玉コレステロールを減らしてくれるn-9系油を使うのもいいかもしれません。n-9系油はオリーブオイル、菜種油、ゴマ油、アボカドオイルなどに多く含まれています。特にオリーブオイルやゴマ油にはアンチエイジングの効果もあるので、普段の食事で使っているサラダ油を少しn-9系油に代えてみるのもいいかもしれません。
「油の中ではこれが重要!」と専門家の方も口を揃えて言うのが魚に含まれる”n-3系油”細胞膜の材料になる他、アレルギーを抑え、血圧を下げる作用もあります。DHAも摂取でき、認知症やうつの予防までしてくれます。新鮮な魚を食べること、調理の際はなるべく大きめの塊にすること、調理油をあまり使わないこと、これを守り油ののった魚を食べるだけで心身ともに健康を目指せちゃいます!
人間がとっている油や脂の6割は食材からのもので、飽和脂肪酸はその中の様々な食べ物に入っています。便秘に悩む人がヨーグルトを毎朝食べたりしますよね?これでも飽和脂肪酸は蓄積されてカロリーオーバーになり太ってしまうのです。また、動物性の脂は控えてる!と胸を張って言える人でも意外な食べ物で飽和脂肪酸を溜め込んでいるかもしれません。それはパンやご飯といった炭水化物です。炭水化物は体内に蓄積されると糖に分解され、エネルギーとして使用されますが、余った分は蓄積されます。そしてこの蓄積されるのは全て飽和脂肪酸なのです。食べすぎには注意しましょう。
まとめると、肉、乳製品の脂を避け、魚を定期的に食べて、普段使っている油をオリーブオイルやゴマ油に代えてみることで、体内に蓄積されている飽和脂肪酸を減らすことができます。これはただダイエットのためだけでなく、太りにくい体を作ることにも繋がりますので気になる方は試してみてはいかがでしょうか!